QCサークル 2019年8月号(No.697)


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ウィナーズサークル㈱デンソー西尾製作所サーマルマネジメントユニット製造部●所在地:愛知県西尾市下羽角町住崎1●構成人員:男性7名,女性1名●メンバー年齢:平均35歳●結成:1986年4月●テーマ歴:32件目●本テーマの会合回数:24回●1回の会合時間:60分(時間内・外)1.職場・サークル紹介私たちが勤務する西尾製作所は,エンジンの冷却部品のマザー工場で,従来より40%小型・軽量化したエンジン冷却用・ラジエータの構成部品であるアルミ製プレートの生産を担当しています。コアプレートは最大加圧能力600トンのプレス機で生産,搬送グリッパーと呼ばれる装置で金型内のワークを自動搬送しています。私は2010年に入社し,手打ちプレス職場に配属され,そこで教えられたことは,「聞くは一時の恥,聞かぬは一生の恥!」疑問に思ったことは何でも聞き自分でやってみることで,失敗も成功も自身の成長につながると実感してきました。2015年,現在の自動プレス職場へ転籍。転籍した「ウィナーズサークル」のレベル評価(図・1参照)はCゾーンでどちらかというとベテラン頼り。若手の力量評価(図・2参照)は改善力,技能向上への意欲,そして関連部署との連携力が課題でした。2.テーマの選定増産対応のため「600トンプレス2号機」の導入が決定。この立上げに「生産課の想い34QCサークルNo.697こんな事例です増産対応のための600トンプレス2号機の導入にあたり,1号機で発生していた「ワーク搬送時のグリップ異常」を新設備に持ち越さないようにするため,「聞かぬは恥!ボード」を活用し,関連部署を巻き込んで,現場・現物で設備停止現象を観察して,チョコ停の発生メカニズムを解明し,逆転の発想で対策につなげた事例です。図・1サークルのレベル評価表図・2若手の力量評価表を反映させたい!」とサークルも参加。困りごとになっていたワーク搬送時に発生する「グリップ異常」について検討することにしました。グリップ異常は搬送中のワークが落下してしまう異常で,改善を重ねるもいまだ原因不明です(図・3参照)。2号機はハイサイクル仕様のため,さらに異常が増えると考え「まだできることがあるはず」と「グリップ異常ゼロ」を目指すこととしました。●第6090回QCサークル大会(本部主催宜野湾)からの推薦チョコ停現象を現場・現物で確認し成果を出した事例「新設備に持ち越すな!」みんなの想いで取り組んだ600トンプレスグリップ異常撲滅活動体験事例1


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