QCサークル 2019年8月号(No.697)


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体験事例1なしなしなしなしあり㎜㎜㎜㎜㎜無し無し無しあり長さ㎜~㎜~㎜~㎜~㎜~㎜㎜無金型種類金型種類金型種類㎜㎜異常有無異常有無図・3異常停止の内訳パレート図(件)図・5金型別発生状況チェックシート3.目標の設定・活動の進め方目標は,月40件発生していた1号機のグリップ異常を17年9月までに0件とし,その対策を2号機に反映させることにしました。活動を進めるうえで「やれることは自分たちでやってサークルの成長につなげたい」との想いから「聞かぬは恥!ボード」を考案(図・4参照)。まだまだ知識のない若手でも疑問・質問があれば,関連部署別に色分けしたカードに記入し空いた時間に回答をもらう仕組みで,このボードを活用し活動をスタート。図・4「聞かぬは恥!ボード」の活用学びどころこのボードを活用することで,自分たちでは気づかなかったアイデアや情報を関連部署から得ることができ,調査・解析を行ううえで大きく役立っています。4.現状把握搬送グリッパーは前側と後ろ側からワークをつかみ次工程へ搬送する機構で,原因不明のグリップ異常は搬送動作中にワークをグリップしているにもかかわらず異常停止しており,全長の長い品番のみで発生,加工工程別では1/11工程目のみで発生していました(図・5,6参照)。(工程)図・6工程別発生回数グラフワンポイントアドバイス現状把握では,金型別や工程別の調査だけでなく,グリップ異常がどのように発生しているのかの状態や,その時間的推移をとらえ,異常発生のクセをつかみたいですね。5.要因の解析特性を「全長が長い品番の1工程目でグリップ異常が発生」とし,要因を①材料長さのばらつき,②グリップ精度のばらつき,③搬送中ワークのバタツキの3つに絞り込み解析を実施。①,②については問題なく,③について現場で確認すると上昇,下降時に「長手方向にワークのたわみ」がありバタツキが発生,これによりセンサからのグリップしていることを示す信号が途切れて異常が発生しているという仮説を立て,さらに調査しました(図・7参照)。図・7要因の解析(特性要因図)2019年8月号35


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