QCサークル 2018年12月号(No.689)


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ザ・ギヤーズサークルトヨタ自動車㈱東富士研究所車両技術開発部●所在地:静岡県裾野市御宿1200番地●構成人員:男性10名,女性2名●メンバー年齢:平均40歳●結成:1998年4月●テーマ歴:38件目●本テーマの会合回数:20回●1回の会合時間:60分(時間内)1.職場・サークル紹介私たちの職場は,ギヤやコラムを利用してハンドル操作力をアシストし,気持ち良く車の舵取りができるようにする,ステアリング機構の開発を行っています。メンバー構成は20歳から63歳までの12名で,再雇用者(SP),女性,出向者が混在しており,日頃から誰もが働きやすい職場を目指して活動しています(図・1参照)。にも働きやすい職場づくり図・1サークルの紹介2.テーマ選定ステアリング開発は,従来の開発業務に加え,自動運転など,新技術の開発が増加する予定で,私たちには今まで以上にスピード感のある働き方が求められています。また上位34QCサークルNo.689こんな事例です長年行ってきた重筋作業に関して,女性や再雇用者(SP)・経験の少ない出向者でも安全かつ楽に部品組替ができる作業を目指して,課題達成型ストーリーを用いて全員でアイデアを出し合い,根本的に作業を見直した事例です。方針に「仕事の進め方改革」,「従来業務の効率化」が掲げられました。そこで,私たちは従来業務を効率的に行うための問題・課題を抽出し,メンバーが一番気になっている作業である,ラックエンド組替作業に着目して活動を行うこととしました。ラックエンドとは,図・2に示すように,ハンドル操作力をタイヤ操舵軸力として変換する機構です。ラックエンドの強度や材質を決めるための重要なデータとなる軸力を測定するため,8時間かけて,取りつけてあるラ図・2操舵機構とラックエンド●第6010回QCサークル大会(東海支部静岡地区)からの推薦誰もが楽に安全に組替できる作業を目指した事例ラックエンド新組替方法への挑戦~SP・女性・出向者にも働きやすい職場を目指して~体験事例1


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