QCサークル 2023年1月号(No.738)


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はじめに第1回目の本号では,推進者・推進事務局は何をすればよいのかを中心に,その役割や心構えについて一緒に考えていきましょう。あなたは㈱A運送の総務課長です。㈱A運送では,今年4月からQCサークル活動(小集団改善活動)を導入することになりました。昨年夏からは,外部講師を招いてモデルサークルを結成しトライアル的に活動をスタートさせ,来月に発表会を行う予定です。あなたは,このモデルサークルを指導してきたことから,推進事務局に抜擢されました。今あなたは,活動推進のための組織をつくり,会社として活動をスタートさせることが求められています。これから,4月1日の全社導入開始に向けて何をすべきでしょうか。今後,あなたのやるべきことは,次のようになります。1.QCサークル活動とは何かを理解する6-1.サークルを結成し活動を開始する2.推進者・推進事務局の役割を理解する3.トップの想いを確認する4.「組織」と「しくみ」をつくる5.トップによる導入宣言を行う6-2.教育する(推進者&活動者)6-3.活動をフォローする6-4.活動の完結発表会開催6-5.計画と実績のレビュー図・1活動の全社展開と推進者の実行すべき事項図・1のフローは,今年1年間,読者のみなさんと一緒に勉強していく内容そのものだといえます。特に,初めて導入する企業は,すべてのフローをしっかり学んでいただきたいと思います。中でもトップによるQCサークル活動導入宣言は全社員への意識づけとして必須です。既に導入している企業でも3~6の部分は,この内容を意識してPDCAを回すことが活動の活性化のために重要となります。この場合,5の導入宣言は,方針説明と置き換えてください。以下,図・1のフローに沿って,特に今月号では2の推進者・推進事務局の役割を中心に,各ステップの概要について紹介します。1月号のキーワード()内は章番号活動の全社展開はじめにサークル活動の理念(1)つねに関心を持って接する人を育てる意識(2.1)(2.1)(2.2)活性化の縦串と横串事務局は縁の下の力持ち(2.2)トップの想いを具現化する(3)しくみに落とし込む(4)24QCサークルNo.738


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