QCサークル 2022年11月号(No.736)


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特集その使い方,間違っていませんか?〜本当にそれでいいの?こんな事例はよく見るね!〜QCサークル活動(小集団改善活動)で改善を進める時には,現状把握が終わった段階で「QCストーリー選定基準」によって,問題解決型か課題達成型か,あるいは施策実行型か,また未然防止型かの改善手順を明確にし,その手順に沿って進めることが一般的な進め方になります。しかし,改善の途中で方策案が出なくなった場合や成果が期待できなくなった場合は,QCストーリーの乗換えを検討することも必要です。また,改善を進めていく中で,問題のとらえ方・絞り込みをしっかり行い,手法を効果的に使うことも大変重要です。具体的に絞り込んだ問題点に影響する要因の選定ミスやQC手法の間違った使い方,誤ったデータ採取による判断ミスや原因追究における言語データを整理する際の上下のつながりが不明確な場合など,改善効果に影響のある使い方をしている事例が散見されます。今回の特集では,QCサークル活動の改善の中で,間違った使い方をすると本来の目標が達成できなかったり,QCストーリーやQC手法を使ったという自己満足で終わったりするので,その点に気づいてもらい,活動の効果アップ,スピードアップの一助となるよう以下のような事例を紹介しますので,今後の参考にしていただき,成果につなげていただければ幸いです。◇事例1そのグラフで正しい情報が伝えられますか?《グラフの使い方の誤り》◇事例2現場の特徴が見えていますか?《データのとり方・とらえ方の誤り》◇事例3言語を正しい方向に展開できていますか?《言語データにおける分析の誤り》◇事例4そのテーマ,改善の手順はそれでいいですか?《QCストーリー選定の誤り》◇事例5それで本当に問題が絞り込めますか?《問題のとらえ方・絞り込みの誤り》関東編集小委員会11月号特集メンバー委員長/佐藤直人委員/木内正光,中島健一,山内高(佐藤直人)2022年11月号9


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