QCサークル 2022年2月号(No.727)


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事例1「他社の活動事例」から自分たちの弱みを補う㈱キャタラー基盤技術開発部先行触媒開発室「CキャスASサークル」山下慎太郎さん会社と職場の紹介当社は,静岡県掛川市で,四輪自動車を中心にディーゼル車や二輪車の触媒の研究開発,製造,販売を行っています。私たちは,先行触媒開発室で解析評価装置を使用し,新規開発・構造解析・性能評価などを担当しています。「CASサークル」は,7名(平均年齢30歳)で「分析技術のスペシャリスト」を目指して改善活動に努めています。活動の特徴1.背景と経緯当社では,毎年の品質月間に合わせて,「特別招待事例発表会」を開催しています。これは,私たちのQCサークル活動の“弱み”を補完する施策の一つとして,社外の優秀な事例から学ぶというものです。運営・推進の仕方や改善の工夫点などについて,支援者・推進者からサークルメンバーの幅広い層に刺激を与え,それぞれの立場で活動の活性化に反映させる機会として好評を得ています。2.仕組みの内容◎弱みの把握山下さん前年度の活動実績やアンケート調査などから“弱み”を抽出し,当年度の活動計画の重点項目(しかけ)に取り上げます。このしかけが招待発表のテーマになります。◎招待事例の選考主として,QCサークル本部,支部・地区の大会の事例から,“しかけ”に該当する内容を調査して,招待する会社の事例を決めます(事務局からの声かけで依頼)。◎発表会のポイント•社長,全役員,各部長,サークルリーダー,しかけのターゲット層,事務局,希望者,が参加します。•発表会後に意見交換会を行って交流を深めています(図・1参照)。•サークル活動への反映事項については,次年度の運営事例や活性度評価値などで明確にします(図・2参照)。図1-4.QCの旗の活用図1-5.アドバイザーによる会合への参加図1-6.アドバイザーによるCの旗確認3.得られるメリット他社事例から,達成感のある活動が成長するカギであることを痛感しています。また,私たちにはない活動の工夫に気づかされ,早速QCサークル活動に取り入れています。今後も,社外発表会に参加して,多くのことを学んでいきたいと思います。図1-7.推進者によるQCの旗確認304511月12月1月11125023月4月1月2月15301565月間累計10585月間累計70110903月4月図1-8.世話人によるQCの旗確認図・2活性度評価表の例学びどころトップからメンバーまでが,それぞれの立場で“弱み”を共有化し,他社の活動から活性化のヒントを学んでいる事例です。単に事例を聴講するだけではなく,意見交換会で交流を深め,具体的な横展開のフォローまでを明確にしている点が参考になります。(構成鈴木徹)10QCサークルNo.727図・1発表会後の意見交換会第79回活性度評価結果1085【半年評価結果】点(目標1000点)活性度率1.085(目標1.0)CAS(キャス)サークル1).月間評価<905点>目標810点2).年評価<90点>目標各20点合計100点3).役割評価<90点>目標各30点合計90点50403020100目標達成割合創意工夫手法定着化勉強図2.半年評価アドバイザー推進者世話人図3.役割評価(半年)月間累計503015100806511121月2月3月4月図1-2.会合時間月間累計4020806012010011121月2月3月4月15012090603001501209060300月間累計1201008060402011月12月1月2月3月4月図1-.活動参加率12010080月間累計60402011月12月1月2月3月4月1000800600400200090574559043528514011月121月2月3月4図1.月間評価◆月間評価詳細(点数)15012090603001501209060300月間累計503515110709011月12月1月2月3月4図1-1.会合回数12010080月間累計60402011月12月1月23月4月15012090603003020100150120906030015012090603001501209060300


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