QCサークル 2021年5月号(No.718)


>> P.9

運営・推進のページ2021年共通テーマニューノーマル時代のQCサークル活動(その5)運営・推進のページ(上期)小委員会委員長/中條武志委員/澤達夫,野上真裕,松本国一,山内高情報技術を使った活動報告書・発表資料の作成方法◉こんな困りごとはありませんか?これまでの活動反省会の様子新型コロナ感染拡大防止,報告資料の作成はどうすれば!?全員の協力で目標達成しましたテーマは完結したけれどメンバーは達成感を感じたかなぁ…実際にパレート図を作成して勉強になりましたリーダーメンバーAチームワークもばっちりでしたねメンバーBリーダーあれ?データが足りないぞ●●さんに聞かないと…◉感染拡大防止策のためにみんなで一緒に資料が作れないQCサークル活動の有効性を感じていても,活動報告書や発表要旨集,プレゼン資料などの作成については面倒に感じている人も多いと思います。今回の主題である「情報技術を使った活動報告書・発表資料の作成」に入る前に,そもそもなぜ報告書や発表資料を作ることが必要なのかを考えてみましょう。私たちはQCサークル活動を通じて,個人の成長や職場の活性化を目指しています。取り組む前にあった課題が,活動によって克服できたかどうかを振り返り,何がポイントだったのか,どうして成功できたのか,またはなぜうまくいかなかったのか,今後どんなことに力を入れて活動していくのがよいのかなどを一歩下がった目で整理することが,メンバー個々の満足度を高め,サークルの成長につながります。このステップでは,活動してきたことを全員で話し合うことが重要であり,それが報告書や発表資料をまとめる一番の目的ともいえます。ところが,新型コロナウイルス感染拡大防止のために集まることがままならず,サークルメンバー全員がかかわった形で報告書や発表資料を作ることが難しくなりました。リーダーや特定の人が作成しているケースもあり,これでは,せっかくの学習の機会が失われることになります。また,作成途中の報告書,要旨集,発表資料などを上司や推進者などに見てもらい,アドバイスを受けることは,自分たちだけではわからなかった新たな気づきを得る絶好の機会なのですが,このような効果を引き出すことも難しくなっています。作成中の電子ファイルをメールで配付し,追加・修正してもらっている場合もあるのですが,対面の時のように,意図をくみ取ったり,一体感を感じたりするのがうまくいかない場合も多いようです。そこで今回は,情報技術を使った活動報告書や発表資料の作成での3つの困りごととして,困りごと1.活動の記録がうまく残せない困りごと2.発表大会の資料をどのように作ればよいかわからない困りごと3.上司・推進者からのアドバイスが効果的に行えないをケースとして取り上げて紹介します。少しでもみなさんの活動のヒントになれば幸いです。2021年5月号27


<< | < | > | >>