QCサークル 2021年3月号(No.716)


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こんな事例です現状把握を重ねる中で,その要因が明らかになり,具体的な対策の方向性が見えてきたので,即,この方向性を元に対策を検討・実行して見事に問題解決に至りました。施策実行型の事例として大変参考になります。調査期間:11/1~12/27調査件数:n=155担当:加藤(件)件数12月4W12月3W12月2W12月1W11月4W11月3W11月2W11月1W図・1F/LID凸不具合発生状況塗装課でのF/LIDの作業は,LIDの取付けのほかに,BMPR_RUB(LIDを閉めた時の衝撃を吸収する当たりゴムのこと)の取付けがあります。塗装班別で4M変更の履歴を確認すると,12月からA班で作業者変更があったこと,作業手順に違いはなかったもののLIDの持ち方に違いがあることがわかりました。A班はLID表面を親指で支えているのに対し,B・C班は下側の端部全体を支えていポートサークル日産車体九州㈱●所在地:福岡県京都郡苅田町新浜町1-3●構成人員:男性14名,女性2名●メンバー年齢:平均35歳●結成:2010年10月●テーマ歴:40件目●本テーマの会合回数:40回●1回の会合時間:30分(時間外)1.職場紹介当社は,福岡県の苅田町にあり,2010年に操業を開始しました。私たちは工務部,第一品質保証課に所属し,「すべてはお客様のために」を合言葉に,日々,品質向上活動に取り組んでいます。2.テーマの選定自職場の目標達成度を見ると,特別点検工程のA車不具合件数が過去3ヵ月間未達状況にあります。傾向不具合が全体の67%を占めており,その55%がF/LID凸であることがわかり,F/LID凸の撲滅をテーマとして取り組むことにしました。F/LIDとは給油口のフタのことで,このフタの表面に出っ張りが発生していることが問題です。3.現状把握同系車種のB車でも発生しており,部位別で見ると,後方・下側位置でのみの発生。月別で見ると12月から急に発生していて,F/LID関連工程を道のり確認すると指摘車両のすべてがA班塗装課を通過した車両であることがわかりました(図・1参照)。32QCサークルNo.716●第6200回QCサークル全国大会(本部主催福岡)からの推薦時系列で観察し施策実行で成果をあげた事例A車・B車F/LID凸不具合の撲滅体験事例1


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