QCサークル 2021年2月号(No.715)


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運営・推進のページニューノーマル時代のQCサークル活動(その2)情報技術を使った研修・教育方法運営・推進のページ(上期)小委員会委員長/中條武志委員/澤達夫,野上真裕,松本国一,山内高共通テーマ2021年◉こんな困りごとはありませんか?今までの研修・教育の様子新型コロナ感染防止,教育はどうすれば!?グループに分かれ,特性要因図を作ってくださいまとめるとこういうことかな講師これはこっちのほうがいいんじゃないかな?受講生どうしたらいいんだ受講者数を50%にすればいいのか〈新型コロナ感染対策〉•出張禁止!•3密(密閉・密集・密接)を避けてくださいテレワークの人はどうする受講生受講生先生,質問していいですか?教育部門教育部門グループディスカッションなんて絶対できないんじゃない講師◉感染拡大防止策のために研修・教育が行えない職場でQCサークル活動を実践するためには,活動に参加するリーダーやメンバー,活動を指導・支援する管理者や推進者に,それを実践できる能力が身についている必要があります。また,継続型・職場型の活動の場合,新しい問題・課題への挑戦や方法・手法の習得がなければすぐに活動がマンネリ化する可能性があります。このため,活動を普及し,活性化するためには,研修や教育の場を充実する必要があります。社内・組織内で研修・教育のための十分な準備が整っていない場合には,各QCサークル地区・支部や日本科学技術連盟などが主催する研修コースを活用することも大切です。ところが,感染拡大防止のために,1ヵ所に集まって講義を聞いたり,演習やグループディスカッション(GD)を行ったりすることが難しくなりました。このため,研修コースの計画・実施を中断しているケースもあるようです。短期間ならよいのですが,このような状態が1年,2年と続くと,活動の進め方や手法についてよく知らない人が増え,活動を継続したり,レベルアップしたりすることが難しくなります。感染拡大防止とQCサークル活動の研修・教育を両立させていくことが必要なわけですが,どうするのがよいのか悩んでいる企業・組織も多いようです。このような悩みは,QCサークル活動の研修・教育に限らず,固有技術やほかのマネジメント技術の研修・教育でも同じだと思います。そこで今回は情報技術を使った研修・教育のやり方を3つの困りごと困りごと1.集合研修ができない困りごと2.演習をどうするか困りごと3.Web会議システムによる研修をどう検討すればよいかをケースとして取り上げて紹介します。少しでもみなさんの活動のヒントになれば幸いです。2021年2月号23


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