QCサークル 2020年10月号(No.711)


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特集「コロナ後の社会」に対応するサークル活動と情報機器活用新型コロナウイルス感染の拡大が私たちの経済・社会生活に百年に一度を超越した大変革をもたらしています。そうした中,今まで当たり前と思っていたデスクワークの一部が在宅勤務で代替できる場合のあること,逆に何気なく行っていた仲間との会話が私たちの心のケアに重要であること,あるいは電子メールやSNS,リモート会議などの情報通信機器が私たちの働き方に大変革をもたらそうとしていることに,気づいている方も多いと思います。今回は,そうした大変革の中で情報機器を上手に活用することで日常の業務活動における生産性向上(業務目的の効果的な達成と効率化)やQCサークル活動のあり方・進め方の改革につながっている6つの職場事例を紹介します。事例1事例2事例3事例4事例5事例6これまではFace-to-Faceを大前提としていたQCサークル発表会の開催方法などに対してリモート方式を導入することで対応した事例デジタル・トランスフォーメーション(DX)の視点から業務における作業の生産性(効果と効率)の向上に寄与した事例全社のサークル活動事例を「誰でも」,「いつでも」,「どこでも」閲覧し,サークル活動に参照できる仕組みの構築・運用することに挑戦したQCサークル推進事務局の事例大型設備安定稼働のために行う日常点検業務の効率化を推進するために導入された設備を,自分たちにやさしいものに改良することで「使える設備に改善した」事例新型コロナウイルス感染拡大と「三密回避」が叫ばれる中,職場における改善の灯を絶やさないために始めた,一人改善活動を支援するIT機器活用の事例とリモート活用によるサークル発表会の開催・運営事例アメリカの第16代大統領エイブラハム・リンカーンによるゲティスバーグでの有名な演説ではないのですが,情報機器導入がねらった効果を発揮するためには「職場の,職場による,職場のための機器」でなければならないことを教える事例ここに紹介する事例は,読者のみなさんが苦慮しているコロナ対応に関するヒントを与えるものばかりであると思います。ぜひ,最後までお読みいただき参考にしていただければと思います。(猪原正守)近畿編集小委員会10月号特集メンバー委員長/猪原正守委員/北川泰弘,楠和彦,榊秀之,島田茂雄,清水善浩,高木美作恵,名倉三加代,花田貴志,山㟢崇,山来寧志2020年10月号9


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