QCサークル 2020年7月号(No.708)


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図・1パトランプによる稼働状態の見える化職場の工程内で製品不良が多発しています。これを解決するための活動を行っていますが,何から手をつければよいのかわかりません。どのように進めたらよいのでしょうか。③質問解説③QC的ものの見方・考え方の一つに,重点指向というものがあります。重点指向とは「目的・目標の達成のために,結果に及ぼす影響を予測・評価し,より重要なものに焦点を絞って活動していく考え方」です。数量や金額割合の高いもの,規格外れや不良の種類,効率や効果が高いなど,達成させる目的によって,重要な要素(取り組むべき問題)は変化します。改善活動を効率よく効果的に進めるためには,活動の目的や目標に対して,もっとも重要と思われるものに的を絞り活動(改善)することが大切です。不適合品廃棄による損失金額低減を目標に活動をしていく中で,不適合件数は減少したが,損失金額の減少には至らず,結果的に後戻りを繰り返して活動期間が長期にわたるなど,重点指向で活動していれば防げたと思われる事例も少なくありません。不適合と損失金額の関係を明確にし,目標を達成させるためにはどの不適合に的を絞るべきかを考え,活動することが大切です。50サークル70ます。また,天気図では高気圧や低気圧の位置,等圧線などを描くことによって,天気の動向や台風の接近,経路などを予想することができます。製造工程では,機械や装置の稼働状態,異常停止などをパトランプで表示したり(図・1参照),日々の生産計画に対する実績数を掲示板で表示するなども見える化といえます。公共機関,病院などでは,呼出し番号や待ち時間を表示するなど,職種や業務に応じて様々な見える化が行われています。QC的ものの見方・考え方では,見える化を「問題,課題およびその他様々なことを,いろいろな手段を使って明確にし,関係者全員が認識できる状態にすること」としています。ただ「見せる」のではなく,その目的や状況に応じて見える化の手段を検討し,最適な方法で活用すること,そして何よりも見た相手が理解することが大切です。


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