QCサークル 2020年5月号(No.706)


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連載講座連載講座エピソードを通して品質管理の基本と実践を学んで,QC検定に挑戦しよう!顧客や社会のニーズを満たすための品質保証活動はどのように進めたらよいのでしょうか。①質問第5回品質保証活動と新商品開発解説①品質保証について(一社)日本品質管理学会では,「顧客・社会のニーズを満たすことを確実にし,確認し,実証するために,組織が行う体系的活動」と定義しています。保証とは「大丈夫だ,確かだ,と請け合うこと」で,顧客に安心して使ってもらうためのものです。品質を保証するためには品質管理活動を確実に行わなければなりませんから,品質管理は品質保証をするための一つの手段ということになります。次に製品やサービスを顧客に提供するまでには,一般的に企画,設計,調達,製造,検査,物流など多くの工程(プロセス)が必要ですが,顧客に安心して使ってもらうためのものを供給するには,それぞれの工程を担当する部門が業務内容を理解し,確実に品質管理を行う必要があります。このような品質管理活動のために,行うべき業務をフロー図にしたものが品質保証体系図です(図・1参照)。部門業務受注顧客要求事項引合い審査発注設計・開発レビュー顧客営業部製造部品質保証部技術部資材部外注先(材料仕入先)関連標準類受注前,顧客要求事項,契約内容の確認契約管理規定見積作業見積書作成設計・製作受注製作受注デザインレビュー,設計・開発の検証仕様書受領設計計画設計設計図出図設計図受領仕様書受領原図作成材料リスト図面データ設計管理規定材料発注材料出荷材料管理規定レビュー製作要領書QC工程図製作指示・記録票検査要領書製造購買図・1品質保証体系図の例受入検査〔出典〕細谷克也編著『QC検定受検テキスト2級』日科技連出版社,2015年,p.42(一部抜粋)00年月号51


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