QCサークル 2019年1月号(No.702)


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運営・推進のページ解説:改善活動とQCサークル【改善活動とは】お客様に最高の品質を提供するためには,つねに品質の改善に努めなければなりません。これが改善活動です。その手段の一つとして,幅広い分野で行われているのが,QCサークルなどの小集団改善活動です。改善活動は,「お客様のために,品質を,改善する」ことを目的とした活動です。・お客様とは,エンドユーザーだけではありません。仕事における「後工程」が基本です。・品質とは,単に製品の質だけではなく,「仕事・コスト・時間・安全・モラール・環境」なども含まれます。・改善とは,「トラブルの再発防止・品質レベルの向上・維持管理」をはかることです。改善の目的◎お客様:後工程◎品質:QCDSME◎改善:再発防止レベルアップ維持管理改善をおこたると,会社・職場・仕事・自分に様々な悪影響やリスクが生じます。したがって,これを回避し未然に防止しなければなりません。すなわち,改善活動は,「品質トラブルを防ぎ,お客様の要求にお応えし,生き残りと生きがいを求めるため」に,必要な活動ととらえることができます。QCサークル活動の意義・品質トラブルが発生すると,企業の社会的責任が問われ,致命的な打撃を被ります。・お客様は,品質と価格のバランスがとれた,価値のあるものを求めているのです。・品質管理が充実している企業は,お客様の満足が得られ,業績が上がって市場競争の中で生き残ることができます。改善の必要性働く者にとっても,自分のため家族のために末永く働くことができ,生きがいが得られます。企業◎継続性◎業績貢献◎コンプライアンス改善の目的◎お客様:後工程改善の目的◎品質:QCDSME◎改善:再発防止◎お客様:後工程レベルアップ◎品質:QCDSME維持管理◎改善:再発防止レベルアップ維持管理改善の必要性◎品質トラブルの防止◎お客様ニーズへの対応◎企業の生き残り働く者の生きがい◎品質トラブルの防止◎お客様ニーズへの対応◎企業の生き残り働く者の生きがい個人【QCサークル活動の意義】QCサークル活動の意義改善活動の手段であるQCサークル活動は,第一線の現場で働く仲間が一緒になって,職場や仕事の品質を継続的に改善するもので,次のような意義があります。☆個人として・現場重視の考え方が身につく・能力が発揮でき可能性が引き出される・任され認められてモチベーションが上がる☆職場として・問題意識・改善意欲・情報が共有できる・風通しのよい明るい職場になる・仲間とのコミュニケーションがよくなる☆企業として・継続的に現場の改善が進められる・企業体質がよくなり発展につながる・責任感と存在感からコンプライアンス意識が高まる(鈴井正巳)職場職場◎共有化◎活性化◎共有化◎コミュニケーション◎活性化◎コミュニケーション企業◎継続性◎業績貢献◎継続性◎コンプライアンス◎業績貢献◎コンプライアンス◎現場重視◎能力発揮◎現場重視◎モチベーション◎能力発揮◎モチベーションQCサークル活動の意義個人企業2020年1月号25


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