QCサークル 2019年12月号(No.701)


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会社を取巻く環境2.事業部や工場の再編が続いており,社員の半数以上が福井県外からの入り交じり(転入者)となっています。合わせて世代交代・定年退職者増で,熟練者減・未経験者増が予測され,技能伝承が危惧されており,人の入り交じりが激しい状態でした(図・2参照)。運営・推進のページ多い集団です。「一人一役で全員の力を結集」を大切にして活動に取り組んでいます。その頃の「物流サークル」は,初代メンバー(福井出身者)が牽引し,工場大会でも入賞常連となるまでに成長していましたが,入り交じりの波にのまれ,メンバーの3人に2人が福井県外出身者です。元の職場ではQCサークル活動をしていなかったメンバーが多くを占めるようになり,サークルレベルの低下が心配されました。(図・4参照)。図・2会社を取り巻く環境私(藤田)の紹介3.私(藤田)は福島県出身。地元福島にあるパナソニックに勤務していましたが,2014年に福井県の事業所へ夫婦揃って異動…。大学受験を控えた息子は祖母と福島に残り,週末は進路面談などに帰省という二重生活。これまでの福島の事業所ではQCサークル活動が活発ではなく,ほとんど関与していませんでした(図・3参照)。図・2会社を取巻く環境図・3私(藤田)の紹介4.「物流サークル」の現状と課題2010年に結成された「物流サークル」はメンバー16人,平均年齢55歳とベテランが図・4サークルの現状と課題初めてのQCサークル全国大会5.サークルのレベル低下を心配した当時のリーダーと上司は,新リーダーの育成・チームワークが重要と考え,県外メンバーでも真面目で頑張り屋の藤田をリーダーにしよう!と考えました。しかし,異動してくるまではQCサークル活動に携わっていなかった私です。まずは,発表のパソコン補佐としてQCサークル全国大会に派遣させてもらい他社の事例を聞くことで,気づきを得ることにしました。知らない分野の他社発表でも非常にわかりやすく,自分たちの活動に自信を持って発表する姿に感動し,また,大会後にパナソニックグループの交流会もあり,初めて会う仲間と盛り上がることができ「次も全国大会で会おう!」と話しました。「QCってすごい,いつか私も発表したい」と感じるようになりました(図・5参照)。2019年12月号27


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