QCサークル 2019年12月号(No.701)


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特集こんなユニークで楽しい活動の仕方もあります!はじめにものづくりの現場からスタートした,「QCサークルなどの小集団改善活動」ですが,今や事務・販売・サービス・医療・福祉・官公庁へと普及拡大し,2019年10月末現在,全国で約56,000ものサークルが本部に登録されています。しかし,すべてのサークルが画一的に同じような形態で活動しているわけではありません。業界や業種,勤務形態,年齢構成や従業員数といったハード面での異なりと,経験・実績・知識・認識・意欲などのソフト面のばらつきもあって,それぞれの環境と状況に応じた活動スタイルがとられています。また,活動を進める中で,「情報が共通できない,活動が低迷している,やりがいがない,やる気が湧かない,評価されない,飽きがきている,マンネリ化している…」といった様々な困りごとが生じるため,職場あるいはサークル単位で,特徴のある独自の活動の仕方が工夫されていると思います。そこで,今回の特集は,「こんなユニークで楽しい活動の仕方もあります!」と題して,サークルの背景にある職場の特殊性や困りごとを見事にクリアした事例を紹介します。ポイントは,「ユニークな活動の仕方を工夫をして,楽しさを味わえるようになった」という点にあります。楽しさとは,達成感・満足感・充実感・連帯感などです。サークルリーダーをはじめ,運営・推進にあたる方々の参考になればと思います。紹介する事例(鈴井正巳)事例123456789101112背景(職場環境や困りごと)興味が湧き成果の見えるテーマがない一人作業の設計業務で共通テーマがない業務多忙の中で効果的に会合運営したい海外からの従業員との間に言葉の壁がある自職場だけでは解決ができないよい改善成果が職場に留まっている幅広い分野の知識と情報を活かしたい期間契約社員が蚊帳の外になっている社会人野球の主力選手入りしたい仕事の特殊性からQCサークル活動がなじまない休止中のブランクを早期に回復したい活動の立上げに社内講師がいないユニークな活動の工夫キーワードをヒントにテーマを選定CAD作業を観察して共通問題を抽出毎日3分会合で活動をスピードアップ多言語翻訳機を活用してコミュニケーション他社や地域と一緒になって活動全社へ横展開して効果を最大化毎年リーダーとメンバーを入替えシャッフル遊び心を加えた発表会・表彰式で全員を主役にQC的アプローチで弱点を克服独自のQCストーリーを使って活動モデルサークルにリードオフマンを登用OB人材活用協議会から講師を招聘東海編集小委員会12月号特集メンバー委員長/藤本高宏委員/石崎厚司,河島和美,沓名克敏,鈴井正巳,鈴木徹,鈴木則子,田中亮栄,戸屋一彦,八木雅弘,山田益久,米田哲也,渡辺正志2019年12月号9


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