QCサークル 2019年4月号(No.693)


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QC検定受検講座用いられ,系統図法などで方策を検討する時は発想データなどが使われます。●事実データ実際に起こった事柄,現実に存在する事柄についての言語データ●意見データ人が状況や対象に対して持つ意見に関する言語データ●推測データある事柄や情報に基づいて,推しはかって考えた言語データ●予想データ物事の成行きや結果について前もって見当をつけた言語データ●発想データ新しい考えや思いついた事柄についての言語データ■親和図法親和図法は混沌とした問題について,関連した事実,意見,発想などを言語データでとらえ,それらを相互の親和性によって統合した図です。この方法により,多数の項目を,少数の関連グループに整理することができます。さて,このような機能を持つ親和図法(図・1参照)ですが,どのような場面で使うか考えてみてください。勝てるチームになる野球スキルを上げる戦略力をみがく相手を研究する専門書を読む打力をつける投手力を上げる投球フォームを直す遠投練習をするトスバッティングをするスウィングを直す左打席で打つ素振りをする【要約】勝てるチームになる打力をつける投手力を上げる戦略力をみがく作業手順課題を設定する情報を言語データ化しカードにする。1つのカードには1つの言語データを記入する類似したカードを集め,新たな言語データカードを作る要約を作成する図・1「勝てるチームになる」の親和図法作成手順からもわかるように複数の言語データから,新たな言語データを作成することで集約していきます。このことから,一般的に次のような場面で使われます。●メンバーの意見データや事実データなどから,方針などをまとめる●顧客の意見データなどから,新規製品の企画をまとめる●ブレーンストーミングなどで得た発想データから,アイデアをまとめる●職場の問題を事実データとして集め,職場の重要課題をまとめる2019年4月号53


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