QCサークル 2019年3月号(No.692)


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事例1「QCサークル活動は全員参加」全員がリーダーの気持ちで進めます!パナソニック㈱エコソリューションズ社新潟工場しろくまサークル遠藤淳子さん当工場は,新潟県燕市にあり照明器具や点灯装置を製造しています。ライティング事業の中核工場であり,従業員610名,請負社員660名の計1,270名が働いています。私の所属するLEDデバイス製造課実装1班では,LED照明ユニットの組立・検査を行っており,社員ライン担当と請負ラインサポート部隊で構成されています。私たち「しろくまサークル」は,若手からベテランまでを含む女性10名のサークルで,「まずは,やってみる!」を合言葉に,モノづくりのプロとして全員が積極的に活動しています。しろくまサークルのみなさん●私がリーダーになったきっかけメンバー全員が主婦でもある私たちは,仕事と家庭を両立しながら頑張っています。サークルでは一人に負担が掛からないようにリーダーの任期を1年(2テーマ/年)と決め,次期リーダーをメンバーで話し合ったうえで選出しています。サークルメンバー全員がリーダーを経験することで全員の当事者意識を高め,積極的に意見を出し合って効率的に課題解決できるサークルを目指しています。2017年度の上位方針で請負ラインを社員ラインに変更することが決まり,上司からサークルのテーマとして取り組んでほしいとの要請がありました。メンバーも納得して取り組むことになり,全員で集まってリーダーを決める話し合いを行いました。「リーダーは請負サポート部隊の人が担当した方が進めやすいんじゃない?」,「遠藤さんが適任だと思うな」などの意見があがりました。自信はありませんでしたが,自分がよく知っているラインをテーマに取り上げるならリーダーをやってみるよい機会かもしれないと考えました。また,メンバーから推薦されたことがとてもうれしく,みんなの期待に応えたいとの思いから引き受けることにしました。●私自身の意識の変化「しろくまサークル」は,部門大会ではつねに上位入賞,工場大会でも何度も1位を経験しており,QCサークル新潟地区大会では新潟県知事賞の受賞歴もある優秀なサークルです。私はサークルリーダーを引き受けたものの,時間の経過とともに「私にもできるのだろうか」との不安が高まり,会合を開催しても「リーダーらしく進めなくちゃ」というプレッシャーで押しつぶされそうでした。そんな時,ラインリーダーの風間さんが「QC活動は全員参加。全員がリーダーの気持ちでやっていこうよ」と声をかけてくれました。それを機にわからないことや,困ったことを素直にメンバーに相談できるようになり徐々に気持ちも楽に,いつしか不安は消えていました。歴代リーダーと大会結果10QCサークルNo.692


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