QCサークル 2018年11月号(No.688)


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運営・推進のページ【会社と職場の紹介】鶴賀電機㈱は,創立70周年を迎える測定器・計測器分野の専門メーカーです。主な製品としては,超ロングセラーの日本初の警報機付き電流・電圧などの計測装置はもとより,今話題のWBGT(暑さ指数)を測定する熱中症予防の製品があります。特に力を入れているWBGTは,社員の家族が熱中症で亡くなられたのを機に,同じ悲しみを世の中からなくしたい強い想いで新技術を駆使して誕生した我が子(製品)です。私たち品質保証部は,ROHS指令や規格への対応を含めた品質保証全般の業務ならびに全社QCサークル活動の推進事務局を担当しています。【進化のきっかけとなった出来事】長年にわたり安定してきたQCサークル活動も見方を変えると,活動レベルに大きな発展も進化もみられなかったことの証。それを懸念した鶴賀社長が,“井の中の蛙では退化と同じ”と,活動の更なる活性化に向けた新たな試みとして,外部から積極的に情報・知識を得て人材育成を考えるようと,品質保証部に指示したことが,進化のきっかけとなりました。その背景には,相次ぐベテランの退職,それに伴う後継者の育成や中堅の再教育の必要性など多くの課題を抱えていたことがありました。そこで企業理念にもある“お客様目線の経営”のためには,原点回帰で,QC的な考え方や手法の活用で仕事の質を高め,それを実現する社員を育てることが何より大事と考えました。【進化の内容】今まで人材育成のための予算をとっていませんでしたが,会社が本気で取り組む姿勢を示すため,正式に予算化を行い,トップ方針と現場のニーズを合致させた新たな研修体系を構築したことや,QCサークル大阪・近畿南地区の賛助会員会社となることで,社外大会や研修会への計画的な派遣が実現し,優秀事例に学ぶことができるようになりました。特にQCサークル活動は,日常業務の管理・改善がしっかり行えるように,品質管理の基礎から応用までのQC教育と問題解決の手順に沿った実践指導を行っています。経営に貢献する活動展開を目指した第一線の人材とキーマンの育成鶴賀電機㈱品質保証部QCサークル活動推進事務局小山秀雄さん1事例推進事務局の小山さん(後列中央)と部門推進者のみなさん階層別レベル)品質管理教育専門技術研修・社外研修へ派遣,他管理者中堅社員一般社員品質管理の基礎研修品質月間講演(実践的な統計手法)キーマン育成新QC七つ道具の活用研修QC七つ道具の活用研修QCサークル活動の実践指導会近畿支部・地区主催QCサークル大会近畿支部・地区主催QCサークル研修会品質管理教育体系〔トップ方針〕外部から積極的に情報・知識を得て更なる人材育成の向上を目指すトップ方針と現場ニーズが一つになった研修体系30QCサークルNO.688’18年11月号_運営推進_10.16.INDD3018/10/1613:15


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