QCサークル 2018年11月号(No.688)


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運営・推進のページ我が社の改善活動は,こんな風に進化・深化・新化しました運営・推進のページ(下期)小委員会委員長/須加尾政一委員/井上研治,中條武志,野上真裕,深澤行雄,山内高その5進化深化新化人財の育成も進化・深化・新化QCサークル活動を永続的に活性化させるためには,活動そのものの進化をはじめ,サークルリーダー・メンバーの進化や推進者の進化が重要ですが,それらの進化の礎となるものは,人財育成です。活動の目的達成,スキルアップ,マンネリの打破などの実現には,活動の考え方,やり方・仕組みなどの進化が不可欠です。そして,それらの進化を実現するのは,人財であるからです。今回の推進事例は,経営に貢献する活動を目指した人財育成と自律型人財の育成を目指した教育の工夫です。どちらも長年活動を行ってきましたが,時間経過によるベテラン層の退社により,職場での先生不在という場面に直面しました。次の世代をしっかり育てなければならない,そんな意識が人財育成の進化・深化・新化を後押ししました。事例1経営に貢献する活動展開を目指した第一線の人材とキーマンの育成鶴賀電機㈱品質保証部QCサークル活動推進事務局小山秀雄さんQCサークル活動の更なる発展のためには,「お客様目線の経営」という企業理念の実現が不可欠であり,それを可能とするのは社員の育成である。との考えから,QC的な考え方や手法の活用で仕事の質を高め,企業理念の実現に結びつけられる人財とキーマン育成に主眼をおいた人財育成の進化の事例です。トップ方針と現場のニーズを合致させた研修体系の構築,徹底した実践指導教育・研修による指導者の育成やレベルの高いQC手法教育の導入,積極的な発表会への参加,優秀事例に学ぶ,などによってキーマンの育成に結びつけています。事例2「自分で考え,自分で行動できる」自律型人財を目指して日産自動車㈱いわき工場管理課菅野明未さん具体的なデータを用いて実施する実践教育や,指導職クラスの人たちのチームによる自部署以外の問題解決教育によって,工場の求める「自分で考え,自分で行動できる」自律型人財の育成を成功させた推進事例です。単に知識を教えることに留まらないオリジナルの実践研修により,問題解決件数のアップ,改善効果金額のアップ,上級提案件数のアップなどの具体的成果が生まれ,「自分で考え,自分で行動できる」自律型人財育成を実現させています。(深澤行雄)2018年11月号29’18年11月号_運営推進_10.16.INDD2918/10/1613:15


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