QCサークル 2018年9月号(No.686)


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運営・推進のページ我が社の改善活動は,こんな風に進化・深化・新化しました運営・推進のページ(下期)小委員会委員長/須加尾政一委員/井上研治,中條武志,野上真裕,深澤行雄,山内高その3進化深化新化改善推進事務局も進化・深化・新化QCサークル活動を永続的に活性化させるためには,サークルメンバーの進化(スキル,チームワークなど)も重要ですが,さらに推進者の進化が重要です。QCサークルの理解に対する深化,改善に使える手法や観点の新化,そして支援方法,進捗管理方法,大会運営などの推進方法の進化・深化も必要です。今回の推進事例はいずれも地区の幹事活動の中で人脈を形成し,他社に学び,各種改善活動に使えそうな手法・考え方をセミナー・研修などで継続的に学んで自社の活動を進化させ,サークルメンバーに刺激を与えやりがいを醸成しています。QCサークル活動は自主性に任せて結果を求めるだけでは,モチベーションが上がらず,やりがいもありません。経営層や推進者がいかに活動を通して,サークルメンバーが達成感を味わえるようなしかけづくりを行うかが大切です。きっとみなさんの会社でもすぐに取り入れられると思えるようなヒントが事例から見つかると思います。事例1マンネリ化,常連サークルの賞独占からの脱却㈱TMJ変革推進部改善推進室QCサークル活動を永続的に活性化させるためにマンネリ化,常連サークルの賞独占を様々な工夫で打破した改善推進事務局の進化の事例です。マンネリ化の打破として審査表の改定と多様な活動パターンの許容の2施策を実施することで,改善事例の質の向上と改善取組みテーマの拡大につなげています。常連サークル化の打破ではすべての発表を審査する「通し審査員」を設置し,全社大会に進めなかったサークルにも「新人賞」,「特別賞」などの受賞チャンスを創設,全社大会でも特徴あるサークルを表彰することで,各サークルの受賞期待が高まりモチベーション向上につなげています。事例2グローバル改善活動の推進・変遷・工夫どころ㈱ジーシーGQM推進室杉本高一さん黒川和孝さん海外拠点へGQM(=TQM)とQCサークル活動を展開して継続的に進化させ,世界大会を成功させている推進事例です。まず,海外へのGQM展開のキーマンを育成,積極的に他社に学び自社に合った推進体制を構築しました。その後,海外拠点グローバル推進者会議を定期的に実施し,各拠点における推進活動事例を共有,学び合いを行っています。そして世界共通となるGQM教育ツールを協力して作成・見直し,国別の教育実践者も育成・実践しながら平準化・深化をはかっています。(野上真裕)2018年9月号25’18年9月号_運営推進_8.2.INDD2518/08/0812:55


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