QCサークル 2018年9月号(No.686)


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「方策」とは,目標を達成するための手段で,事前に計画を立て,あらかじめ方針や方法を検討し,策を考え,実行することです。「対策」とは,何か起こった後に,対応するための方法を検討し,策を考え,実行することです。どちらも,策を考え,実行するという意味においては同じですが,事故や問題が「起こってから」と「起こる前」では大きな違いがあります。言い換えれば,「対策」は相手の言動や事態のなりゆきに応じてとる手段や方法といえます。したがって,今回の場合は,不具合が起こった後,要因の分析および,検証した結果より特定した重要要因に対する策を考え,実行するということですから,「対策」の検討と実施が適しているといえます。(名倉三加代)検証の結果,重要要因が特定できたので,対策の実施をしたいと思いますが,この場合は,「対策」の実施というのでしょうか,「方策」の実施というのでしょうか,違いがよくわかりません。①ある日の会合で疑問②違いを調べることに③「方策」とは?「対策」とは?④違いのポイントは?重要要因も特定できたし,次は「対策」を考えよう「対策」?「方策」を考えるんじゃないんですか?「方策」でも「対策」でもどっちでもいいんじゃないの?ということは,今回の場合は「対策」が適しているということですね「方策」とは事前に計画を立て,あらかじめ方法を検討し策を考え,実行すること「対策」とは,何か起こった後に,対応するための方法を検討し,策を考え,実行すること問題が「起こってから」と「起こる前」とで大きな違いがあるということだねこの機会に,どちらが適した表現なのか,調べてみましょうよA君A君B君A君B君A君B君B君事例2「方策の実施」と「対策の実施」は,何が違うのでしょうか?2018年9月号11


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