QCサークル 2018年7月号(No.684)


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運営・推進のページ我が社の改善活動は,こんな風に進化・深化・新化しました運営・推進のページ(下期)小委員会委員長/須加尾政一委員/井上研治,中條武志,野上真裕,深澤行雄,山内高その1進化深化新化2018年7~12月号での運営・推進のページの概要説明QCサークルの誕生はいつか知っていますか?1962年4月に発刊された雑誌『現場とQC』誌(現在の『QCサークル』誌)創刊号の中で,石川馨先生(当時,東京大学教授)により「この雑誌を中心にして,読者にQCサークルを作っていただいて,現場に地に着いたQC活動が行われるように…」と呼びかけられたのがきっかけです。すでに半世紀以上の歴史があり,QCサークル本部の設置,本部登録の呼びかけ,大会の開催,支部・地区の結成,『QCサークルとは』発刊,洋上大学開設など,つねに進化しています。QCサークル活動(小集団改善活動)も生産現場だけでなく,事務・間接部門,医療・福祉,IT系など広範囲において取り入れられるようになってきました。そのような中で,体制・スタイル(推進組織)や,運営の仕方も多様性に富んできています。そこで,今月号から6回にわたり,各社や支部・地区で行われている活動において,どのように変わってきたのか,どんな風に変えようとしているのかを紹介します。統一テーマは,「我が社の改善活動は,こんな風に進化・深化・新化しました」です。今回は,次の2つの事例を取り上げて,お送りいたします。事例1文化の異なる会社が一つになり,小集団活動を進化・深化・新化人が育つ「小集団改善活動」で業務品質向上を目指す日立オートモーティブシステムズ㈱業務管理本部小集団活動事務局藤沼洋さん複数の会社統合により,これまで活動名称が異なったり,温度差があった小集団活動を統合し,「WEAREONE小集団活動」として新化(展開,推進)してきました。小集団活動に必要な情報共有についての深化,サークル活動支援ならびに活動推進役としての核となる人財育成の進化をはかっています。小集団活動の「自走化」というゴールに向けて活動している事例です。事例2「サークルの悩み」,「会合のやり方がわからない」に応えた進化サークルと向き合い対話・工夫で地区活動が進化QCサークル関東支部千葉地区地区長井上研治さんこれまでの地区行事のやり方は,いわゆる一方通行の教育や発表だけであり,地区としてもフォローしきれないことがわかりました。そのことから,サークルの悩みに応える,会合のやり方がわからないに応える,などの具体的施策を実施し進化しています。地区活動の事例ですが,会社の中でも活用できますので,最後までしっかり熟読してください。(須加尾政一)2018年7月号25’18年7月号_運営推進_6.18.INDD2518/06/1813:34


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