QCサークル 2018年7月号(No.684)


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現状分析~真相究明QC的にに取り組もう!九州編集小委員会7月号特集メンバー委員長/久野靖治委員/榎本千年,尾前賢二,折原正明,川島英昭,原田政実,淵上知幸物騒な話ですが,ある日殺人事件が起こったとします。刑事は,まず現場をそのまま動かさないように指示します。一つひとつ現場を確認し,周辺状況の聞込みも行い,その結果や推定死亡時刻などから犯人像を推定し仮説を立てます。そして,その仮説を検証していき真犯人を割り出します。突然,話は小説の主人公になりますが,シャーロック・ホームズやエルキュール・ポワロといった名探偵の鋭い推理と洞察力には,いつも脱帽で,ついついドラマに引き込まれてしまいます。QCサークルで扱う問題解決のための真因究明も,このくらいすっきりと整理したいものです。今回の特集では,悪さの発生している中から,その真因をどのようにすれば効率的に早く探し出せるかについてご紹介します。そのポイントは,上述の殺人事件のように,現場を押さえること,そして状況を把握すること,仮説を立て,その仮説を検証することです。このプロセスは,QCサークルが行う問題解決でも同じだといえるでしょう。それでは,次頁より,真因究明を極める方法を5つの事件(事例)を通してご紹介しますので,探偵になったつもりで読み進めてください。(久野靖治)2018年7月号9


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