QCサークル 2018年6月号(No.683)


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医療法人社団五風会さっぽろ香雪病院認知症治療病棟第2病棟「チューリップ2016」患者様との関わりをもっと多く持とう!〜優しさあふれる自己学習によるユマニチュードで患者様に安寧を〜●施設紹介さっぽろ香雪病院は,1990年に開設以来,札幌市内および周辺地域における精神科医療の中核医療機関です。ベッド数450床を有し,精神科治療全般と多彩なリハビリテーション,退院後のケアとしてデイケア,訪問看護を提供しています。関連施設として,メンタルクリニック,地域支援事業として,グループホーム,就労支援,相談支援,高齢者住宅,介護事業所など12事業所を運営しています。●職場・サークル紹介当院は8病棟で構成され,認知症治療病棟が計2病棟110床あります。その中でサークルメンバーが勤務するのは第2病棟50床です。当病棟は保護室を有するため重度の認知症患者様が多く入院されています。精神症状や行動障害の緩和をはかるための精神療法と個別的な看護,生活能力の維持・機能訓練などのリハビリテーションやレクリエーションなどを行い,患者様一人ひとりが安心して治療・療養できるよう,退院後の生活を見据えながら日々努めています。●改善のねらい,背景病棟方針は「患者様の個別性を大切にケアの展開をする」とあります。しかし,日々の看護・介護を行っている中で十分に関わりが持てているのかについて,スタッフの思いをアンケートで確認しました。多くのスタッフがやはり日々の業務での関わりが少ないと考えており,おむつ交換に時間をとられていると答えていました。さらにおむつ交換の負担感が強い理由は,暴言・暴力などの興奮による介護抵抗が55%と過半数を占めていました。そこで「おむつ交換の負担を減らし,患者様と個別に関わる時間を持とう!」をテーマにメンバーで取り組むことにしました(図・1,2参照)。おむつ交換47%入浴21%食事介助11%入床介助5%無回答11%特になし5%図・1業務に追われると感じる業務とは介護抵抗(暴言,暴力などの興奮)55%腰痛30%対象患者が多い11%無回答4%図・2おむつ交換が業務に追われ大変と感じる要因は?スタッフ編①10QCサークルNO.683


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