QCサークル 2018年6月号(No.683)


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私たちの活動を見てください①【介護職場編】を特集関東編集小委員会6月号特集メンバー委員長/須加尾政一委員/久保田智広,下田敏文,鈴木秀男人間は誰しもが歳をとります。今,若くて元気はつらつなあなたも決して例外ではありません。私たちが住んでいる日本は,高齢化率が27.3%(平成29年版高齢社会白書)であり,超高齢社会といわれています。世界保健機構(WHO)や国連の定義では,高齢化率(総人口のうち65歳以上の高齢者が占める割合)が7%を超えた社会は「高齢化社会」,14%を超えた社会は「高齢社会」,21%を超えた社会は「超高齢社会」とされています。超高齢社会での問題点について,ここで述べるつもりはありません。しかし,今や誰もが避けて通れない問題の一つではないでしょうか。そこで,私たちにとって身近ではありますが,なかなか改善活動の様子をうかがい知ることができない職種での改善事例を本年度の特集の中で紹介することにしました。今月号は,【介護職場編】です。福祉関係や病院での改善事例は,時折『QCサークル』誌においても掲載されていますが,介護の事例はなかなかお目にかかれません。本特集のキーワードは「ヒト」です。製品,機械,道具などの形のある「ハード」でもなく,教育,情報,データなどの形のない「ソフト」でもなく,「ヒト」が対象です。介護する側の「ヒト」と介護される側の「ヒト」の立場の違いや感情の抱き方が問題になってきます。そこで,スタッフ編,利用者編,地域編のカテゴリに分けて下記のように紹介します。「なんだ介護じゃ関係ないや」と思わないでください。各事例内容はとても新鮮です。必ずや,活動推進のためのヒントが見つかりますので,最後までじっくり読んでみてください。スタッフ編①さっぽろ香雪病院「チューリップ2016」患者様との関わりをもっと多く持とう!~優しさあふれる自己学習によるユマニチュードで患者様に安寧を~スタッフ編②介護老人保健施設あいかわ「カラフルサークル」認知症高齢者の介護を見直そう!~脳のはたらき(知的機能)からみた認知症高齢者の介護の実践~スタッフ編③鹿教湯病院「YOUの心を持ち上げ隊サークル」ベッド上での排泄ケアを楽にしよう!利用者編①あづみ病院接遇チーム「おもてなしサークル」整形外来の待ち時間を考える~患者の気持ちにより添う~利用者編②愛媛県立中央病院「6西病棟」そうしょう!創傷大作戦地域編①介護老人保健施設かなやま「地域推進プロジェクトチーム」一人じゃないよ~“かなやま”は,敷居高くないです~(須加尾政一)2018年6月号9


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