QCサークル 2018年5月号(No.682)


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運営・推進のページ北海道の空の玄関口,千歳市に本社を構え,全世界に向けて最新技術を発信し続けるダイナックスは,自動車・建機・農機などの駆動系専門メーカーです。私たちの職場は,全社の人財育成を主管し,全社教育計画の立案・推進,QCサークルに関わる改善活動などの推進が主な業務です。私たち「AVERAGE50サークル」は,メンバーは7名,平均年齢はサークル名の通り50歳。入社3年目若手リーダーの活動力と50・60代のメンバーの長い経験と豊富な知識を生かし,相乗効果でお互いに刺激し合いながら,ワイワイ,ガヤガヤと楽しく活動しています。【工夫のきっかけとなった出来事】2016年上期に社長から改善活動への全員参加の呼びかけにより,QCサークルの登録数が22から86と大幅に増加しました。私たちの業務である,改善活動への推進・支援が必要不可欠になってきました。メンバー会合の中で女性若手リーダーから「社内図書室」が使われていないのはなぜ?という疑問があがりました。社内図書室(2004年1月開設)は限られた人が使用している施設に形骸化していました。図書室の蔵書には豊富なQC図書や過去のQC大会の要旨集などがあり,宝の持ち腐れにならないよう上手に活用し,「QCサークル活動へのレベルアップ」につながるテーマとして,全員参加での活動を始めました。【工夫・アイデアの内容】1.図書棚卸しの実施とQCサークル活動図書の購入図書室の蔵書は3,009冊と多く,はじめに棚卸しと整理を実施。『QCサークル』誌,QC図書,大会要旨集など使える資料はたくさん存在していました。不要となった1,153冊の図書は,地元のライブラリーに寄贈。また,新刊を購入し,図書のバラエティを増加しました。2.図書室の利用状況の把握&環境整備手作りの「投票ボード」で図書室の利用状況を調査した結果,限られた人しか利用していない状況でした。「いつでも,誰でも,見て,学ぶ」をコンセプトとして,各工場からアクセスのよい環境で皆が利用する食堂近くの空き事務所に図書室を移動。皆が活用できるように町の図書館を見学し,手に取りやすく,わかりやすい配置を学び,図書室の環境を整備するとともに名前も「ダイナックスライブラリー」と皆に親しみを持ってもらう名前変更しました。ベテランの知恵と若手リーダーの笑顔で解決!㈱ダイナックスAVERAGE50サークル知ちじ地あいりさん1事例前列の右端がリーダーの知地さんQCサークル活動数の推移図書室での棚卸し手作りの投票ボードで,図書室の利用状況を確認28QCサークルNO.682’18年5月号_運営推進_4.10.INDD2818/04/1313:56


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