QCサークル 2018年5月号(No.682)


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にして使っていたものを,改善部隊が結束バンドに改良した作品です。~源は気づきにあり!~●通箱を動かす時,途中で引っかかるといった支障はないのですか?(作品・2参照)何度もテストを繰り返して調整・改良し,様々な状況で動作が保証できるようにしています。このからくりでは,特にパレットの上下動にこだわっていて,製品の入れ方や形状によって重心が変わっても引っかからないよう3軸に自由度を持たせる工夫がしてあります。~工夫がすごい!~●QCサークル活動で,からくり改善を活用することについてのご意見はありませんか?有効な対策の一つとして活用するとよいと思います。しかし,「からくり改善」には知識や技能そして製作の時間と費用も必要になるので,自分たちだけでは難しい面もあると思います。知識のある管理監督者や改善専門のチームの協力を得て進めてほしいです。~納得です!~●からくり改善に対してのアドバイスがあればお聞かせください。改善のねらいは,品質と生産性の向上にあると思います。特に生産性向上では,ムリ,ムダ,ムラを改善しますが,まずムリをなくすことから始めてください。ムリがなくなれば作業者は楽になり改善の有難味を感じます。そうすれば,その後の「ムダ,ムラ」の改善もすんなりと進みます。また,ムリをなくすことは,女性や高齢者に優しい工程づくりにもつながります。~そうかぁ!~●最後に,この道場は誰でも見学させていただけますか?事前に連絡をいただければお引き受けいたします。説明の都合もありますので,10名以下の団体でお願いします。(注)見学についての問合せ先:豊田合成㈱HTTP://WWW.TOYODA-GOSEI.CO.JP/CONTACT/【むすび】からくり改善に対する道場主の熱き想いと,実用化された数々の作品の動きに,一同が「う~ん,なるほど」と固まってしまうほどの感動でした。ユニークな発想と仕組みの工夫,そして完成にいたる苦労話など,からくりの奥深さを実感することができ,学ぶことの多い訪問でした。読者のみなさん,今後の活動の参考にしてください。道場主の福崎伸吉さんに改めてお礼申し上げます。ありがとうございました。(藤本高宏)からくりは特集作品・1:挿入治具作品・2:通箱移動しかけ「からくり道場」の外観2018年5月号11


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