QCサークル 2018年4月号(No.681)


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52QCサークルNO.681連載講座■問題解決とQCストーリー狭義の問題を解決するには,現状把握を行い,解析することで原因を特定し対策を行います。問題の原因を取り除くことによって問題を解決しますので再発防止の活動です。一方,課題の解決は,現状の悪さを取り除いただけでは達成できないような新たな目標に対する活動ですので,現状の把握を行い,改善ポイント(攻め所)を明確にし,達成するためのアイデアを出す必要があります(表・1参照)。これらの問題解決活動を効果的,効率的に行うためには,行き当たりばったりの活動でなく計画的,論理的,科学的に行う必要があります。そのために,基本となる手順が問題解決型QCストーリーです(図・2参照)。②問題解決型QCストーリー図・2問題解決型QCストーリー表・1問題解決と課題達成項目テーマのとらえ方テーマ例適応するQCストーリー問題解決問題の原因を取り除くことで目標を達成できるようなテーマ作業ミスの防止製品不適合の低減事故の撲滅問題解決型QCストーリー課題達成型QCストーリー課題達成方策を追究して初めて目標を達成できるようなテーマ製品の売上高倍増(現状打破)感動あふれる研修会(魅力的品質の創造)まったく新しい製品の取扱説明書作成(新規業務への対応)①テーマの選定③活動計画②現状の把握目標の設定④要因の解析⑤対策の検討対策の実施⑥効果の確認⑧反省と今後の計画・重点指向で問題をつかむ・テーマを決める・日程,役割分担などを決める・一連の改善ステップを振り返る・反省を次の活動に反映させる計画を立てる・最適な対策を決める・対策案の検証を行う・対策を実施する・改善した内容を盛り込んだプロセスを確立する・効果が持続しているかを確認する・水平展開をはかる⑦標準化と管理の定着・問題に関する調査分析を行う・目標を決める・悪さを特性として,重要要因を特定する・データで要因の検証を行う・対策結果を目標値と比較評価する・有形,無形効果を確認する’18年_4月号_連載講座_3.14.INDD5218/03/1418:32


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