QCサークル 2018年4月号(No.681)


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2018年4月号51品質管理では問題ということばを扱う時に,問題と課題を含めて問題と呼ぶ場合と問題と課題を区別して扱う場合があります。ここでは前者を「広義の問題」,後者を「狭義の問題」と呼ぶことにします。狭義の問題は,「設定してある目標と現実との,対策して克服する必要のあるギャップ」のことで,この時のギャップは本来あるべき姿を達成しようとして活動した結果,達成できなかった時に生じるもので,原因が必ず存在します。また,この狭義の問題に対比される課題は,「設定しようとする目標と現実との,対策を必要とするギャップ」のことをいいます。こちらの目標は将来においてのありたい姿ですから,現状とのギャップはなかなか見えづらいものですが,ギャップを知ることで構築すべきプロセスやシステムについて具体的に考えられるようになります。広義の問題は,目標を設定した時期を区別せず,目標である「定められたあるべき姿」や「将来のありたい姿」と現実とのギャップのことをいいます(図・1参照)。第4回問題と課題・品質保証QC検定受検講座連載講座連載講座「QC検定受検講座」小委員会メンバー委員長/松田啓寿委員/遊馬一幸,大津渉,木内正光,長塚豪己,平野綾子①問題と課題図・1問題と課題出典:『QCサークル』誌NO.6732017年8月号P.58(狭義の)問題課題ギャップギャップ将来のありたい姿現状現状本来のあるべき姿何らかの原因であるべき姿から乖離(広義の)問題’18年_4月号_連載講座_3.14.INDD5118/03/1418:32


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