QCサークル 2018年4月号(No.681)


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中国・四国編集小委員会4月号特集メンバー委員長/西敏明委員/青野啓,石山康弘,亀山薪太郎,国定八郎,小林孝行,津川智一,速水英紀はじめに4月は新年度のはじまりです。新入社員・新人の方,QC教育を社内でこれから実施する方,今年度のQCサークルのテーマはどのようなものにするか考えている方,またQCサークル活動をさらに現場で活性化することに意気込みを持っている方など,本誌を読んでくださる方はQCサークル活動に様々な思いを持っている方が多いと思います。今回の特集では,「QCサークル活動,小集団活動の基本」として,QCサークル活動の基本に関連した事例を紹介します。では基本はどこに書いている,もしくは示しているのかというと『QCサークル活動の基本―QCサークル綱領―』1)の中に,QCサークル活動の基本(「QCサークル活動とは」,「QCサークル活動の基本理念」)が書かれています(以下,引用開始2))。QCサークルの基本QCサークル活動とはQCサークルとは,第一線の職場で働く人々が継続的に製品・サービス・仕事などの質の管理・改善を行う小グループである。パートⅠこの小グループは,運営を自主的に行いQCの考え方・手法などを活用し創造性を発揮し自己啓発・相互啓発をはかり活動を進める。パートⅡこの活動は,QCサークルメンバーの能力向上A・自己実現B明るく活力に満ちた生きがいのある職場づくりCお客様満足の向上Dおよび社会への貢献をめざす。パートⅢ経営者・管理者は,この活動を企業の体質改善・発展に寄与させるために人材育成・職場活性化の重要な活動として位置づけ自らTQMなどの全社的活動を実践するとともに人間性を尊重し全員参加をめざした指導・支援を行う。パートⅣQCサークル活動の基本理念人間の能力を発揮し,無限の可能性を引き出す。人間性を尊重して,生きがいのある明るい職場をつくる。企業の体質改善・発展に寄与する。まとめ(以上,引用終わり2))そこで,上記の文章を5つのパートに分けて,パートⅠ-Ⅳについては関連する事例を示し,さらに身近に感じ,理解してもらうとともに,最後のまとめで,基本理念(まとめ)とⅠ-Ⅳについての関係についてもさらに理解を深め,明日からのQCサークル活動に活用してもらいたいと思います。事例を通じて様々な教育の場,とくに新人の方にそのまま使えるような参考事例として活用してもらうことを切に望みます。(西敏明)1)引用文献:QCサークル本部編,『QCサークルの基本―QCサークル綱領―』,日科技連出版,P.1,1996(第3版)2)引用文章の中のパートⅠ-Ⅳ,まとめ,下線,A-Dは次頁からの各事例で関連箇所の区別や,特徴明記のために入れており,引用の文章にはありません。QCサークル活動,小集団活動の基本2018年4月号9


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