QCサークル 2023年2月号(No.739)


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推進者のページ2023年共通テーマ〜推進者・推進事務局の役割を理解し,活動を活性化しよう!〜第2回改めて問う「QCサークル活動」の必要性推進者のページ小委員会委員長/久野靖治委員/遠藤克義,小川慎一,高岡円,中條武志,野上真裕,山内高はじめに本号では,QCサークル活動(小集団改善活動)の必要性について改めて解説していきます。読者のみなさんはQCサークル活動に長年取り組んでいる方,これから始めようと思っている方,様々だと思います。「今の時代にQCサークル活動は必要なのか?」この問いに,現在会社を取り巻く経営環境の変化,対応の難しさ,TQMやQCサークル活動の変遷をご紹介しながら,企業の永続的な発展にQCサークル活動が必要な理由と,推進者の役割について,気づきを得ていただければと思います。記事を読み進めていくと,推進者・推進事務局は大変だと尻込みしてしまうかもしれません。最初に一つお伝えしておきますと,最終的には自社に合わせた推進のしくみ・指導の仕方を考える必要はありますが,積極的に他社に学ぶことが重要だと考えます。他社との情報交換会,社内大会への招待発表での交流でもよいと思います。日本科学技術連盟(以降,日科技連)主催のクオリティフォーラムやQCサークル本部が主催するQCサークル全国大会後に,発表会社に積極的に声をかけ企業訪問をする,編集担当を通じて『QCサークル』誌掲載企業に声をかけるなど,どんどん他社から学び取ろうという姿勢の企業もいらっしゃいます。日科技連・QCサークル本部はQCサークル活動の普及・促進を担う団体であり,各種セミナーの開催,『QCサークル』誌の発行などを通して各企業とのつながりを持っていますので,相談してみるのもよいかと思います。しくみ構築を支援する指導者の派遣も行っています。また日科技連内にQCサークル本部を設け,QCサークル活動の普及・促進のために地域ごとに支部を設け,地域独自の推進と普及を進め,本部が支部を支援する体制をつくっており,全国で9支部35地区が研修会や発表大会の企画・運営を行っています。各支部・地区では様々な幹事会社,いろいろな経験を積んだ世話人・顧問が活躍をしており,幹事会や勉強会などの活動を通して自社の推進方法・取組みなどの情報交換を行っていますので,そこに参画し学び,アイデアを自社に持ち帰り自社に合わせた推進のしくみを構築していくこともよいかもしれません。そのような支援組織があるということも認識しておくと,少しは気が楽になるかと思います。2月号のキーワード他社事例に学ぶ重要性(はじめに)QCサークル活動の基本理念を知る(1)QCサークル活動の必要性(1)経営環境の変化を知る(2.1)VUCAの時代(2課題の発見力と解決力(2.1,2.3)バックキャスティング(2.1,2.3)TQMの変化(2.2)顧客価値創造,SDGsなど新たな価値(2.2).3).1,2()内は章番号経営環境に沿った新たな課題設定とテクノロジー活用(2.2)QCサークル本部方針の変化(3,事例1)価値観の変化(モノからコト)(3,事例1)時代に合わせたTQMの進化事例(3,事例2)顧客価値創造実践企業(3,事例2)トップの想いを反映させる(まとめ)人的資本経営とQCサークル活動(まとめ)「自分のため」,「仲間のため」,「会社のため」(まとめ)2023年2月号23


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