QCサークル 2022年1月号(No.726)


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●第6265回QCサークル大会(北陸支部富山地区主催)からの推薦●体験事例1データに基づいて要因をひも解き効果を上げた事例印刷マスク製作時間の短縮ボリューム,自動車燃料残量計,排ガスセンサ部品などを担当しています。サークルレベルはBゾーンで,様々な工程が集まり,チームワークと豊富な経験,さらに知識の蓄積を武器に改善活動を活発に行っています。テーマの選定全社の活動テーマである「リードタイム短縮」を基本に困りごとを出し合い,印刷マスクの製作に一番時間がかかっており,緊急性も高いことからテーマを「印刷マスク製作時間の短縮」としました(図・1参照)。図・1テーマ選定評価マトリックス図(分)◎:5点,○:3点,▲:1点作業単位ごとの困りごと所要時間順位計ⒻⒺⒹⒸⒷⒶ自力解決▲◎◎○○▲全員参加▲○○○○▲期待効果困り具合◎◎▲▲◎◎◎○○○○○緊急性▲○○○◎▲会社方針▲◎◎◎◎○職場の問題、困りごと印刷マスクの要求の仕方が悪く,問合せに時間がかかる電極印刷から抵抗印刷の切替えに時間がかかる抵抗ペーストの攪拌作業(ブレンド)に時間がかかる抵抗値サンプルの作成に時間がかかる印刷マスクの製作に時間がかかる使用済み印刷マスク枠の返却が遅い“マスク”今回テーマとして取り上げたとはスクリーン印刷で使用する「原版」のことで,スクリーン印刷はマスクの上にインクをのせ,スキージというヘラで対象物にインクを押し出す印刷方法です。また,マスク製作は「メッシュ張り」,「感光材塗布」,「製版」の3つの工程を経て完成します。*学びどころ*全社における活動テーマをもとに職場の問題や困りごとを出し合い,作業単位ごとの困りごと所要時間も含めてテーマ選定評価表に整理し評価している点は参考になります。ミックスサークル北陸電気工業㈱コンポーネント事業本部●所在地:富山県富山市下大久保3158●構成人員:男性3名,女性7名●メンバー年齢:平均50歳●結成:2007年4月●テーマ歴:25件目●本テーマの会合回数:20回●1回の会合時間:60分(時間内)こんな事例です三現主義による徹底した現状把握で,製版工程の中での車載Aのパターン抜き作業に一番時間がかかっている事実を確認し,要因の絞り込みから,その一つひとつをしっかり検証して真因とした項目に対策を打ち,大きな成果に結びつけた大変参考になる事例です。職場・サークル紹介富山県富山市に本社をかまえ,「センサ&モジュールの北陸」として多様な電子部品の生産および販売を行っています。コンポーネント事業本部では汎用製品,車載製品を基軸に事業を展開しており,第1製造課は半固定32QCサークルNo.726


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