QCサークル 2021年12月号(No.725)


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特集サークル評価のあれこれ(1)テーマ解決や体験事例の発表ごとに行う自己評価個々の改善テーマの完了や発表に合わせた評価です。テーマ解決までの過程を振り返り自己評価をします。QCストーリーに沿ったステップごとの評価(表・1参照)や,会合や活動プロセス,成果に着眼して評価を行う(表・2参照)など,各社で評価項目や手段に工夫されている事例が多くありますので,サークルに合った方法を見つけるとよいでしょう。表・1QCステップ評価例(問題解決型での事例)評価ポイント(解説)0点1点2点3点自己採点上司採点コメント何について話すのか(目的の明確化)①「どの範囲(対象)」,何を(品質特性)」,①3要素の記述がまったくない。②方策・手段がテーマになっ①3要素のいずれかの要素①3要素がすべて記述され①3要素がすべて記述されが欠落している。ている。ている。ている。②方策・手段がテーマ名の一②方策・手段がテーマ名の一②方策・手段がテーマ名に含例:「●●の改善について」な部になっている。部になっている。まれていない。「どう改善したい(レベル)」の3要素を明確にしている。②方策・手段をテーマ名に含まない。どが該当する。例:「●●導入による工数削減」などが該当する。なぜこのテーマの話をするのか①複数のテーマ候補を検討している。②緊急度・重要度などを考慮してテーマ選い。①テーマの候補が1つしかな①複数のテーマ候補を検討①複数のテーマ候補を検討②テーマを選定した根拠の記述がない。ている。)している。している。②緊急度・重要度などを考慮してテーマ選定を行っている。②緊急度・重要度などを考慮して選定している。③上位方針との関連が明確になっている。③上位方針(中計含む)との関連が明確に(例:テーマの背景を記述し定を行っている。なっている。2021年12月号11表・2テーマ完結時の自己診断チェックリスト例評価項目評価(○,△,×)よかった点反省点12345678910111213141516月平均会合回数(3回以上:〇,2回~1回:△,1回未満:×)15分以上会合時間(3回以上:〇,2回~1回:△,1回未満:×)会合参加率(80%以上:〇,70%以上:△,60%以下:×)役割を分担して順調に活動できたかアドバイザー・推進者・上司をうまく活用したか会合時の活発な発言があったかテーマの背景,問題をよく把握したか目標は適切であり十分に達成できたか解析のやり方は十分に掘り下げたか対策の実施の確認はすべて行ったか標準化など管理の定着に必要なことを行ったか今回の活動で残った問題をはっきりつかんだか各ステップでQC手法をうまく使えたか自己啓発,相互啓発はできたか活動を通じ,職場の雰囲気は明るくなったか改善提案の提出件数(5件以上:〇,3件以上:△,1件以下:×)運営・会合問題解決活動成果総合評価出典:QCサークル本部編,『新版QCサークル活動運営の基本』,日科技連,一部加筆・修正それはなぜか①現状把握で出された悪さを特性として要因解析ができている。②重要要因を検証して真因を特定している。③適切な手法(QC七つ道具や,なぜなぜ分析など)を正しく使用し,適切な要因分析を行っている。※重要要因とは,分析した仮説である。真因とは,重要要因を検証した結果である。検証とは,仮説が事実かとうかを原理・原則で確認することをいう。①現状把握で出された悪さを特性として要因解析ができていない。①現状把握で出された悪さを特性として要因解析ができている。①現状把握で出された悪さを特性として要因解析ができている。②重要要因を検証して真因を特定している。①現状把握で出された悪さを特性として要因解析ができている。②重要要因を検証して真因を特定している。③適切な手法(QC七つ道具や,なぜなぜ分析など)を正しく使用し,適切な要因分析を行っている。どんな状況なのか,どんな問題があるか①テーマの目的に合った現状把握を行って②現状を数値で把握している。③適切な手法(QC七つ道具など)を正しく活用して現状把握ができている。※代用特性を使用する場合は,関連性を記いる。述。①現状把握になっていない(例:経緯しか整理していない。)①テーマの目的に合った現①テーマの目的に合った現①テーマの目的に合った現状把握ができていない。状把握ができている。状把握ができている。②あるいは,現状を定性的に②現状を定量的に(数値で)②現状を定量的に(数値で)把握している。把握している。把握している。※代用特性を使用する場合は,関連性を記述すること。※代用特性を使用する場合は,関連性を記述すること。③適切な手法(QC七つ道具など)を正しく活用して現状把握ができている。どんな結果をねらっているのか①目標の3要素の「何を(特性)」,「いつまでに(期限)」,どうする(目標数値)」を明確にしている。②目標設定の根拠や妥当性が記述されている。①活動の目標になっていない。①目標の3要素のいずれか①目標の3要素が記述されて①目標の3要素が記述されてが欠落している。いる。②もしくは,3要素があっても,②目標が数値化されている。いる。②目標が数値化されている。③目標設定の根拠や妥当性が記述されている。目標が数値化されていない。ステップテーマ名テーマ選定理由現状把握目標設定要因解析


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