QCサークル 2021年2月号(No.715)


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期待されるサークルリーダー特集を目指して!はじめにQCサークルなどの小集団改善活動においては,経営組織と活動体制がリンクし,各階層に与えられた使命を確実に遂行されてこそ,成長と発展がはかられます。経営者の方針を受けて,推進事務局が具体的な計画を策定し,管理監督者などの指導のもとに,サークルが改善活動を実践する,これが基本的なスタンスです。中でも,サークルリーダーは,小集団の要となって活動を牽引する重要なポジションであり,いかに適任者(ふさわしい人財)を育成するかが,決め手になるといっても過言ではないでしょう。その役割や任務そして心がまえを改めて再確認してみると,◎活動のキーマンとして,上司や推進事務局と密接に連携をとってメンバーを統率し,活動全体を取りまとめる◎活動にあたっては,上司への報連相・会合の招集と議事進行・意見の集約整理・宿題と担当の割振り・資料の作成と取りまとめ・勉強会の運営,発表会への対応,などの任務を行う◎そのためには,常日頃から,自己研鑽と情報の収集によって,改善の進め方や知識とスキルの向上に努めるとともに,メンバーとのコミュニケーション・上司や推進事務局との情報共有化・支援スタッフとの連携に心がけるこれらから,サークルリーダーに求められること,すなわち期待されるリーダー像とは,QCサークル活動の基本理念の三本柱を達成するための行動や姿勢にあるといえるでしょう。…メンバーのスキルアップと改善意識の高揚に努める個の成長職場の活性化…明るく風通しのよい職場づくりに取り組む業績への貢献…企業メリットを追求した改善テーマに挑戦するそこで,今月の特集は“期待されるサークルリーダーを目指して!”と題して,次のような切り口で,各社におけるリーダー育成の実例から学び取っていただこうと企画・編集しました。活動に携わるみなさんにとって,リーダー育成の一助になれば幸いです。【記事構成】Part1.Part2.Part3.Part4.推進事務局に聞く「こんな仕組みでリーダーを育成しています」指導者に聞く「ここがリーダーを育てるポイントです」リーダーに聞く「このようにしてリーダーを務めています」メンバーに聞く「こんなリーダーになろうと頑張っています」(鈴井正巳)東海編集小委員会2月号特集メンバー委員長/藤本高宏委員/石崎厚司,河島和美,沓名克敏,櫻木善仁,鈴井正巳,鈴木徹,鈴木則子,戸屋一彦,八木雅弘,山田益久2021年2月号9


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