QCサークル 2020年6月号(No.707)


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解説②QC工程図に記載された一つひとつの作業の手順を明確にしたものが作業標準です。作業環境,作業条件,作業方法,管理方法,使用材料,使用設備その他の注意事項などを基準として定めたものです。誰が作業しても,安全に効率よく,製品や仕事のできばえが同じになるよう,作業手順を統一化(標準化)させることが目的です。さらにそれを文書にしたものが作業標準書です。作業標準書を作るうえでの注意すべき点としては以下の点があげられます。a)作業の要点はどこで,目的は明確か。b)達成すべき結果が何で,そのできばえの基準や判定方法は明確か。c)具体的な作業のやり方は明確か。d)実行可能なものであるか。e)異常が発生したときの処置は決まっているか。f)実際の作業と合っているか。作業標準書は紙媒体のみならず,電子媒体なども含まれ,図や写真などを用いてわかりやすくすることが大切です。また,最近では正しい作業方法をより的確に伝えるなどの理由で,動画を使用した作業標準書なども増えてきました。作業標準の必要性と作るためのポイントはどこですか。②質問52QCサークルNo.707


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