QCサークル 2020年3月号(No.704)


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連載講座連載講座エピソードを通して品質管理の基本と実践を学んで,QC検定に挑戦しよう!会社の研修で,「品質管理で大切なことはばらつきを抑えることだ」と教えられました。そもそも,「ばらつき」って,何ですか。①質問第3回「ばらつき」って,何ですか?解説①イチゴの大きさのばらつきが1月号で,パンを焼く時の温度のばらつきが2月号で出てきました。このように私たちの生活の中でばらつきという概念はいろいろな場面で遭遇します。代表的なばらつきの定義として,次の2つがあります。①一様でないこと②測定した数値などが不規則に分布すること大きなイチゴや小さなイチゴが買ってきたパックの中に入っている,というのは①でのばらつきを指しています。一方,パンを焼く時の温度は,たとえ窯の設定温度を一定にしていても作業場の温度・湿度・気圧などの環境の違いによって異なってしまいます。これは②のばらつきです。品質管理においては,よい品質のものをお客様にお届けすることを第一に考えますので,このようなばらつきをいかに抑えるかが大切なのです。解説②製造業におけるモノをつくる際に生じてしまうばらつきと,サービス業などのようにヒトの対応の仕方に関するばらつきとがあります。ヒトの対応や態度はなかなか表現しづらいですね。しかし,マニュアルなどによってお客様への対応方法を教育している企業もあります。品質管理は,製造業を中心にして発展してきたので,モノをつくる際のばらつきは様々な表現の仕方が生まれてきています。代表的なものがみなさんもよく聞く標準偏差です。これ以外00年月号49「ばらつき」はどのように表現できるのでしょうか。②質問


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