QCサークル 2019年2月号(No.703)


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職場の問題解決法をどのように選びますか?まずは4つの「QCストーリー」をイメージしてみましょう。よく目標達成を登山での頂上到達がたとえられます。一緒に登るチームメンバーとルートの確認や天候,メンバーの登山経験など状況を把握することから始まります。これは正に,QCサークル活動のテーマ選定,現状把握からの「適用ストーリーの選定」と同様です。その考え方は,現状を分析し,目標とのギャップを把握し近い将来に向けて,目標達成への道筋や安全確実なスケジュールを確認し,登頂までの“道しるべ”を選ぶことです。では登山ルートの選択を例にして考えてみましょう。登る山とその山の状況,メンバーの状況を考慮してルートを決めることになります。ルート❷ルート❹ルート❸ルート❶ルート❶ルート❷ルート❸ルート❹たとえば,途中の珍しい花や木も見たいので1合目から着実に1歩ずつ登っていこう!という時にとるルート。全員が初めて経験する,または初心者がいる場合や,過去の失敗を教訓に近道はとらず状況を確認しながら安全・確実に頂上を目指す。たとえば,今日は途中の草花よりも頂上からの眺めをより満喫できるようにロープーウェイを使うことも考えた道を使おう!という時にとるルート。この登山ルートでの登頂経験があり,その周辺環境を十分把握できている。たとえば,冬山登山をすることになったので,遠回りだけど滑落の心配がない安全なルートを使って慎重に登ろう!という時にとるルート。夏山と違い天候の変化も多く,登山ルートが積雪で見えないなどの不測の事態による危険リスクを最小限に抑える。たとえば,いつもの道は知り尽くしたので,縦走など更なる高み・上級者コースのルートに挑戦してみたいな!という時にとるルート。チームメンバー全員で新たな登頂の達成感を味わう,夜中の出発でご来光を拝む,登頂後さらに次の頂を目指す。10QCサークルNo.703


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