QCサークル 2019年10月号(No.699)


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誰にでもできる,ワクワクアイデア発想法「自由な発想をするための「場」をつくろう!」自由な発想する場づくりは楽しい活動の出発点今回の特集記事の出発点となるのが,まずアイデア発想できるようにする場づくりです。ブレーン・ストーミングや,系統図,チェックリストなどのツールを準備しても,サークルメンバーが「こんな考え方を出してもいいんだ」と感じてくれる雰囲気がなければ,なかなかアイデアを出せるものではありません。特にアイデアを出す場が必要なのは対策案を考える時と,日常管理に落とし込むための手順や方法を考える時です。ここではQCサークルリーダーにぜひ知っておいてほしい,アイデアを出せる場づくりの方法をご紹介します。方法1.「アイスブレイク活動を入れる」人は環境によって行動が左右されます。そのために,まず「ここでは自由な発想をしてもいいんだ」と思わせる場づくりの方法を紹介します。「アイスブレイク」の基本は,場の凍った雰囲気を打ち破る楽しいゲームを実施することです。たとえば,玩具を準備して「今から5分間でよりたくさんブロックの家を完成させたほうが勝ちです」などといった簡単なゲームを行います。このゲームでは様々なアイデアが求められますし,普段はおとなしい人も楽しみながらのゲームを通じて,意外な創造力を発揮してくれたりします。失敗があったりすると,自然と皆がワイワイと楽しみながらよい場が形成されていきます。凍った話し合いを60分するより,アイスブレイクを5分間入れて活性化するやり方です(写真・1参照)。そのほか,簡単にできるのは「嘘つき自己紹介」で自分を紹介する時に,本当の話を2つ,本当のようなウソの話を1つ盛り込んでもらい,メンバー間でどれがウソかを当ててもらいます。これも驚くほど場が和み,笑い声が上がってきます。こんな方法をちょっと知っているかどうかで,QCサークル活動という場がまったく違うものになります。写真・1玩具を使ったアイスブレイクゲーム方法2.「机やイスの並び方を変える」この方法はとても簡単に創造性を発揮できるのに,なかなか実施されることが少ない方法でってす。QCサークル活動の話し合い場面では机を囲んで,みなさんがアイデアを出そうと唸いる場面をよく見受けます。実は机を囲んでの話し合いは,アイデアを出す場としてはあまり適切な環境とはいえません。そこで机を取り払い,イスの並び方を次ページのように変えてみます。こんな単純なことなのですが,「場」の変化とメンバー同士の距離感の接近は,人間のうな10QCサークルNo.699


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