QCサークル 2019年4月号(No.693)


>> P.5

特集ICTを活用しようーICT時台のQCサークルー新社員・新人の方,QC教育を社内でこれから実施する方,4月は新年度のはじまりです。今年度のQCサークルのテーマはどのようなものにするか考えている方,またQCサークル活動をさらに現場で活性化することに意気込みを持っている方等々,本誌を読んでいただく方はQCサークル活動に様々な思いを持っている方が多いと思います。今回の特集では,「ICTを活用しよう-ICT時代のQCサークル-」として,QCサークル活動において,ICTをうまく活用および関連した事例を紹介します。ICTはInformationandCommunicationTechnology,情報通信技術の略です。なかなか難しいように思えますが,たとえば友達や家族,職場のコミュニケーションツールとしてSNSの利活用も含まれると,垣根は高くないようにも思えます。また以前であれば,服や靴などを買いに行くと,店員さんと話をしながら,情報を得て,購入していたことが普通でしたが,コミュニケーションをとらなくてもネット通販で簡単に購入できるようになっているのもICTの進歩の恩恵と考えてもよいかもしれません。しかしその一方で,最近では集団やグループというよりも,「個」として日常を過ごすということもあるのではないでしょうか。ということで今回の特集では,IT,ICTの役割や機能も考えていきたいと思います。さて,今回の特集では,大きく分けて以下のようなものがあると考えています。●時間・空間を超えた簡易なコミュニケーションツールとしての活用●業務(社内,地区,支部)のICTの利用による作業の簡易化・平易化●QCサークルの取組みのデータベース化による理解の促進と人材育成のための教育適用●問題解決力・課題達成力の向上とその風土醸成の一助単に「ICTで○○(目的)する」というよりも,道具・ツール(手段)としてICTを使う今日,Society5.01)時代に必要な力の中で「課題発見・解決力」,創造性(力)」ことが必要です。の醸成・育成がICTやデータの活用により重要とも考えられます2)。ここでの「課題発見・今回の特集,特に解決力」,さらには「創造性(力)」はQCサークルに大変重要な力です。事例を通じて,企業内,支部・地区内での更なるICTの活用に役立てていただければ幸いです。参考・引用文献:1)Society5.0は,「サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより,経済発展と社会的課題の解決を両立する,人間中心の社会(Society)」と書かれており,5.0は,「狩猟社会(Society1.0),農耕社会(Society2.0),工業社会(Society3.0),情報社会(Society4.0)に続く,新たな社会を指すもので,第5期科学技術基本計画において我が国が目指すべき未来社会の姿として初めて提唱されました。」と書かれています。http://www8.cao.go.jp/cstp/society5_0/index.html(2019年2月13日閲覧)2)https://www.kantei.go.jp/jp/singi/keizaisaisei/miraitoshikaigi/suishinkaigo2018/koyou/dai3/siryou5.pdf2019年2月13日閲覧)中国・四国編集小委員会4月号特集メンバー委員長/西敏明委員/石山康弘,岩永雅彦,亀山薪太郎,小林孝行,津川智一,山岡勇樹(西敏明)2019年4月号9


<< | < | > | >>