QCサークル 2018年9月号(No.686)


>> P.12

32QCサークルNO.686トヨタ自動車東日本㈱岩手工場●所在地:岩手県胆沢郡金ケ崎町西根森山1●構成人員:男性6名●メンバー年齢:平均35歳●結成:2007年4月●テーマ歴:20件目●本テーマの会合回数:6回●1回の会合時間:60分(時間内外)~エコな塗装にチャレンジ!~画期的塗着効率の追求理想追究的なアプローチで効率と生産性を両立させた事例体験事例1パーを塗装する際,塗装機から出た塗料がバンパー以外に付着してしまった塗料のことです。塗着効率は,下記に示す式のようになります。私たちの職場は,バンパー塗装工程です。塗装ブースでは美しい外観を造り出すため,下地を保護するプライマー工程,様々なカラーを着色するベース工程,美しい光沢を出すクリア工程の3工程に分けて塗装しています。工程ごとに45秒で1台を塗装するというマシンサイクルタイム(MCT)が設けられています。上位方針,サークル方針を受け,職場の問題・課題をマトリックス図で評価し,「原価低減活動」に取り組むことにしました。まず,化成課総費用推移グラフを確認すると材料費にもっとも原価がかかっており,材料費の内訳を調査すると,塗布費のロスが大半であることがわかりました。その中でも一番のロスである未着塗料に着眼し,クリア工程の未着塗料対策が急務であることがわかりました(図・1参照)。ここでいう未着塗料とは,ブースにてバンこんな事例ですバンパー1台当たりの塗着効率(塗料が対象に付着している量)がグループ内1位でも53%,岩手工場では49%と低い数字であることに着目し,塗着効率を大幅に高めた事例です。ロスを少なくする条件を見つけ出してから,時間短縮をはかるというアプローチの仕方が参考になる事例です。●第5980回QCサークル大会(本部主催宜野湾)からの推薦まるいサークル1.職場の紹介2.テーマの選定3.現状の把握図・1問題点の明確化人件費人件費人件費人件費経費経費経費経費材料費材料費材料費材料費14年度15年度16年度17年度目標樹脂5%塗料95%未着塗料44%膜厚過多塗料27%色替え塗料25%再塗装塗料3%その他1%プライマープライマーベースベースクリアクリア現状図面値化成課総費用推移グラフ材料費ロス内訳塗料費ロス内訳台当たり塗料金額とロスゼロの姿あるべき姿塗着効率(%)=バンパーに着いた塗料の重量(G)塗装機から出した塗料の重量(G)×塗料の固形分(%)×1009月号_体験事例1_8.3.INDD3218/08/0812:49


<< | < | > | >>