QCサークル 2018年8月号(No.685)


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54QCサークルNO.685連載講座まずは,現状を把握するために来場者にアンケート調査を行い,データを収集しました。グラフは,データを図の形に視覚化し,数量や割合の大きさを把握したり,状態の変化を把握したりするためのものです。グラフを作成することで,データの持つ情報を直感的に把握でき,比較や経年変化も容易になります。グラフの種類は多数ありますが,ここではよく使われるグラフを表・2に示します。来場者数の経年変化を確認するため,開園から現在(2018年)までの年間来場者数を折れ線グラフで示しました(図・1参照)。年間来場者数は年々減少し,現在(2018年)では50万人にまで減っています。この現状を受け,みんなで話し合い,目標値を「年間来場者数75万人」と設定しました。5段階の来場者満足度(5:満足,4:やや満足,3:ふつう,2:やや不満,1:不満)を円グラフで表しました(図・2参照)。「満足」または「やや満足」と感じている人が28.6%に対し,「やや不満」または「不満」と感じている人が41.5%で,何かしらの不満を感じているお客様が多いことがわかります。表・2グラフの種類と目的図・1年間来場者数の折れ線グラフ図・2来場者満足度の円グラフ①グラフ種類主な目的棒グラフ数量の大きさをみる円グラフ数量の割合をみる折れ線グラフ数量の時間的変化をみる帯グラフ2つ以上の割合を比較するガントチャート計画と実績の経過期間をみるレーダーチャート複数の項目の大きさをみる,複数の項目の大きさを比較する実際の来場者数来場者計画(万人)(%)150125100755025040302010015.426.19.829.918.8不満やや不満ふつうやや満足満足来場者満足度データ収集期間:2018/1/1〜6/30総データ数:4410実際の来場者数来場者計画(万人)(年)150125100755025015.4%不満9.8%満足26.1%やや不満18.8%やや満足29.9%ふつうデータ収集期間:2018/1/1〜6/30総データ数:4,410人’18年_8月号_連載講座_7.6.INDD5418/07/1210:06


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