QCサークル 2022年8月号(No.733)


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運営・推進のページ2022年共通テーマQCサークル活動でできること!第2回QC手法の使い方・勉強会の仕方・教え方運営・推進のページ小委員会委員長/松田啓寿委員/遊馬一幸,石田太,上家辰徳,恵畑聡,小川慎一,小林晃1.はじめに今月号では,QCサークル活動において運営・推進をするみなさんがどのようにQC手法の使い方・勉強会の仕方・教え方を工夫するとよいか考えてみましょう。QC手法は管理・改善の取組みを科学的・論理的に進める際になくてはならないツールです。勉強会での期待とニーズは,「今までできなかったことを,自分たちでできるようにする」と考えましょう。ところがそれぞれのサークルでは,どのような力量が足りていないのかを把握できていないなどと悩んでいるのではないでしょうか?日頃から活動において,「改善手順がわからない」,「要因の絞り込み方がわからない」といったサークルの実際の声を聞くとよいでしょう。活動の活性化は,社内の推進者が実状に合った指導・支援を行い,実力あるリーダー,メンバーの育成に貢献することが重要です。推進者のみなさんは,“QCサークル活動とともに成長する”という思いで推進されていると思います。効果的にQCサークル活動を行っていくためにどのようにアドバイスを行い,どのような場面でQC手法を使うと効率的なのか,またどのように勉強会をするとよいか紹介いたしますのでぜひ参考にしてください。以下に,過去3年間に『QCサークル』誌に掲載された事例で見ることができたQC手法の傾向をパレート図で示します(図・1参照)。「グラフ」,「マトリックス図」,「パレート図」で58%であり,使用される頻度が高いことがわかります。※図・1は『QCサークル』誌に掲載された体験事例から抽出しています。上位は,「グラフ」,「マトリックス図」,「パレート図」の手法ですが,これらを作図するためのデータは「層別可能な方法で収集されたデータ」です。つまり,層別が可能になるチェックシートが活用されていることは想像ができ,重要な手法であるといえます。累計406793115131139146148160160累計比率25.041.958.171.981.986.991.392.5100.0100.04027262216872件数12160項目グラフマトリックス図パレート図特性要因図系統図ヒストグラム相関・散布図チェックシートその他合計No.123456789(%)100累積比率806040200データ収集期間2019年〜2021年n=160その他チェックシート相関・散布図ヒストグラム系統図特性要因図パレート図マトリックス図グラフ(件)160150500100事例件数図・1『QCサークル』誌に掲載された事例で,用いられていたQC手法のパレート図出典:『QCサークル』誌2019年~2021年(№701p.72,№713p.72,№725p.73)体験事例・ワンポイント事例一覧表(総目次),松田啓寿編著2022年8月号23


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