QCサークル 2022年7月号(No.732)


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●第6236回QCサークル大会(関東支部茨城地区主催)からの推薦●体験事例1職場が果たすべき任務に基づき改善を進め,大きな成果を上げた事例なくせ梱包材!緑のある未来のために~Eから広がる「SLQDC」~さわやかサークルテーマの選定㈱小松製作所茨城工場●所在地:茨城県ひたちなか市長砂163-46●構成人員:16名(男性11名,女性5名)●メンバー年齢:平均37歳●結成:2007年10月●テーマ歴:23件目●本テーマの会合回数:14回●1回の会合時間:60分(時間内)今までは,会社の行動基準・心構えであるコマツウエイに従いS・L・Q・D・Cの順にテーマを選定し問題解決活動をしていましたが,昨年参加した社内大会で環境(Environment)問題の大切さに気づき,Eを評価項目に加え,テーマ候補を起こりえる問題の数で評価しました(図・1,図・2参照)。5つの行動基準S:Safety安全が全てに優先L:Law法規制Q:Quality品質第一D:Delivery納期厳守C:Costコスト改善で利益優先順位高低図・1会社の行動基準(コマツウエイ)5点:5項目以上3点:3項目以上1点:3項目未満評価項目問題点テーマ候補梱包材を廃棄している●:5点▲:3点×:1点SLQDCE合計28201814●▲▲××●▲▲▲▲▲●●●●▲×●▲▲14××××▲▲▲▲●▲図・2テーマ選定マトリックス図新人のOJTに手間がかかる余ったバルク品の処置に手間がかかるバルク入庫が体に負担がかかるラップを巻いていると途中で切れてしまうHD1500-8のリードタイムがメンテナンスされていないカーゴテナのストッパーがかけ難いフォークリフトの乗り間違いが多い12さら,合計点数高かった「梱包材を廃1512棄している」の内容をSLQDC+Eの観点で1610詳細に検討したところ,すべての項目で,問817題があることがわかりました(図・3参照)。このことから私たちは改めて活動テーマ名を「なくせ梱包材!緑のある未来のために~Eから広がる「SLQDC」~」とし活動を進めることにしました。×××▲▲▲▲×▲×××××××▲×NO1234こんな事例ですサークルの改善活動理念であった「安全,遵法,品質,納期,コスト」に「環境」を加えたことで,これまで当然のように廃棄していた梱包材をテーマに取り上げ,大きな成果を上げた事例です。職場・サークル紹介茨城工場は,大型鉱山機械を生産しており,サークルは納品された小物部品を仕分けし,使用する職場に供給するのが業務です。メンバーは正社員・定年後再雇用者・契約社員など多様で,経験の少ない人も多くいますが,関係者の協力を得ながら全員参加で活動を進めています。34QCサークルNo.732


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