QCサークル 2022年6月号(No.731)


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特集事務・販売部門特集〜活動の苦労と成果〜事技・間接部門の合格者は34名で,等級別合格者数は,2級3名,3級25名,4級6名となっており最近の受検者の傾向として,事技・間接部門に限らず,2級,3級への受検者が9割を占めるようになっています。4.各種企画行事について1)社内発表会は,会社休日を使って全サークルが8会場で発表し,上位3位までが表彰されます(図・2,3参照)。当初は事技,間接,製造が同じ会場でしたが,どうしても製造部門の発表が強いために,一昨年より,事技・間接部門を独立させて2会場としています。各会場の1位サークルは,全社大会へ出場します。全社大会は,社長の前で発表する大会のことで,アイシン九州キャスティング㈱との合同発表会として開催され,近隣の関連企業からも発表&聴講者を招いて,毎年12~13サークルが出場します。なお,2つの会場を事技・間接部門としたため,2サークルが全社大会に出場しています。2)研修/勉強会は,2014年までは,㈱アイシンより講師を招いて開催していましたが,2015年より自社講師と運営担当で開催しています。図・2全社発表会3)社外大会への参加は2015年より,まず聴講参加から始め,2016年より発表参加を開始しました。事技・間接部門は,昨年(2021年)が初の出場でした。各大会での受賞やQCサークル全国大会の感動賞受賞は,サークルにとって大きな自信となっているようです。全社的に活動活性化に向け意識が高まっている環境を受け,推進事務局として活動予算の増額も鋭意進めており,会社も支援・応援してくれています。図・3表彰されたサークルの発表者5.今後の課題QCサークル活動を導入して23年ですが,ここ数年,事技・間接部門がようやく活発になってきています。これは,事技・間接部門にもスポットを当てたことが効果を上げていると思っています。しかし,まだ管理監督者を巻き込めていないこと,サークル間での格差があり上位入賞サークルが固定化されていることなど,課題は多くあります。全体の底上げができていないのです。また,コロナ禍で昨年から研修/勉強会が中止となり,実施しても一方通行の講義形式であること,発表会も発表者のみの参加や書類審査となり,モチベーションが上がってないことも心配しています。現在,この状況を打開すべく,QC検定の受検向けに社内勉強会を試験日の2ヵ月前より毎週土日に開催しています。延べ60名ほどが受講しており,少なからずサークルレベルのX軸向上につながっていると思います。今後は,社外大会への出場は優勝サークルに限らず,2位,3位も社外大会にエントリーする年間計画とし,固定化を防止しながら,多くの職場とサークルが社外大会を経験できるよう進めていく予定です。(久野靖治)2022年6月号11


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