QCサークル 2020年9月号(No.710)


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特集推進者(事務局)の働きかけでQCサークルのモチベーションアップへ本特集の主題は「モチベーションアップ」です。モチベーションとは「やる気」,「意欲」,「動機づけ」などと言い換えることもできます。やる気最大で取り組む内容と,そうでない場合ではメンバーのみなさんが獲得するものに,大きな違いがあると,私たちは経験上よくわかっています。すでに「やる気十分」のみなさんには,あまり関係ないでしょう。しかし,数あるサークルの中には「やる気が低下している」,というケースもあるかもしれません。モチベーションをアップするための「あんな工夫」,「こんな工夫」を紹介するというのがこの特集のねらいです。QCサークル活動を通して,人材育成と組織への貢献を意図しているみなさんのお役立ちになるであろうという情報を,経験と実績のある推進者のみなさんに執筆していただきました。推進事例は6件ですが,いずれも全国のQCサークル支部・地区で活動にかかわってこられたみなさんの「実話:リアル」です。小説や随筆ではなく,これまでにいずこかの職場で直面した実態に対応して,それぞれのお立場で取り組まれた内容は,「迫力」を感じます。一朝一夕でモチベーションアップの実現は,難しいかもしれません。職場の事情により,モチベーションアップに効果的なアプローチは多種多様であることが推察されます。やる気や意欲は人間であれば,誰しも持っているのですが,それが何に対するやる気なのか,意欲なのか。もっと難しいのはそのやる気がオモテに出てくれるかどうか。QCサークル活動でもこのやる気の見える化がカギになるのではありませんか。組織・職場の数だけQCサークル活動の枠組みがあるのですが,その中でも優れた結果を「見える化」して,全国規模で表彰された事例を紹介します。支部・地区でQCサークル活動にかかわってこられた方,「QCサークル推進石川馨賞」受賞者の方の経験から「モチベーションアップ」について紹介いたします。(松田啓寿)関東編集小委員会9月号特集メンバー委員長/松田啓寿委員/綾野克俊,小沼満,永春和弘2020年9月号9


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